ソニー BRAVIA 9 II(XR90M2)レビュー|明るい部屋でも色が濃いまま見える理由を博士(工学)が解説【2026年最新】

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~8月27日(木)09:59

\スマイルセールのエントリーは始まっている/

8/28(金)9:00~9/3(木)23:59

Bさん

昼間にリビングでテレビをつけると、画面に窓と自分が映って、暗いシーンがほとんど見えないんです。カーテンを閉めて見るのもなんだか変で。

Aさん

うちは逆で、明るさを上げると色が薄くなるのが気になります。夕焼けの赤が白っぽくなるというか、写真で見た色と違うんですよね。

しかく

どちらも液晶テレビの構造から出てくる現象です。ソニーが2026年6月13日に発売したBRAVIA 9 IIは、その2つに別々の技術で手を入れています。何をどう変えたのかを、公式の仕様表と照らしながら見ていきます。

BRAVIA 9 II(XR90M2シリーズ)は、ソニーの4K液晶テレビの最上位です。バックライトにRGB Mini LEDを採用した最初のフラッグシップで、65V型・75V型・85V型が2026年6月13日発売、115V型が2026年9月19日発売予定となっています。

BRAVIA 9 II レビューの読みどころ

この記事は博士(工学)のしかくが、ソニー公式の製品ページと仕様表をもとに書いています。数字の出どころは各セクションの注釈に置きました。

\10畳前後のリビングに/K-65XR90M2

目次

明るいリビングでテレビが見えにくくなる、3つの理由

明るいリビングでテレビが見えにくくなる3つの理由

まず、何が起きているのかを分けて整理します。原因が違えば、対応する技術も違います。

画面に窓や照明が映り込む

テレビの表面はガラスなので、部屋の光をはね返します。はね返り方には2種類あって、鏡のように像がそのまま映るもの(正反射)と、光がぼやけて画面全体が白っぽくなるもの(拡散反射)があります。前者では自分の姿や窓の形が見え、後者では黒い部分が灰色に浮きます。暗いシーンほど目立つのは、画面が出している光が弱く、はね返った光のほうが勝ってしまうからです。

明るくすると色が薄くなる

一般的な液晶テレビは、白いバックライトの光をカラーフィルターに通して色をつけています。フィルターは通す色以外を捨てる部品なので、色を濃くしようとすると捨てる光が増えて暗くなり、明るくしようとすると色が薄くなります。鮮やかさと明るさが引っぱり合う関係にあるわけです。夕焼けの赤が白っぽく見えるのは、この引っぱり合いの結果です。

斜めから見ると色が変わる

リビングのテレビは、正面に座る人ばかりではありません。ソファの端やダイニングから見る人もいます。カラーフィルターで色をつける方式では、液晶の性質上、斜めから見たときに色の濃さが変わって見えることがあります。

しかく

3つとも、原因はばらばらです。だから「明るいテレビを買えば解決する」とはいきません。BRAVIA 9 IIは、1つ目に低反射フィルム、2つ目と3つ目にバックライトの作り替えで答えています。

使っていない色の電力を、必要な色に回す|True RGB

True RGBと従来の液晶テレビの違い

「True RGB」は、バックライトのLEDを赤・緑・青の3色にして、色ごとに明るさを制御する仕組みのことです。これまでのMini LEDは青いLEDに変換材を組み合わせて白い光を作り、色づけはカラーフィルターに任せていました。BRAVIA 9 IIは色をつける仕事の一部を、バックライト側に持ってきています。

捨てていた光を、必要な色に集める

ソニーはこの効果をルミナンス ブースター プロと呼んでいます。映像を作るうえで使っていない色のバックライトの電力を、必要な色のバックライトに集中して使えるため、色の純度を保ったまま明るさを上げられます。赤い夕焼けを映しているとき、青と緑にまわしていた電力を赤に足せる、という考え方です。

色の広さについてはRGB トリルミナス マックスという名前が付いていて、公式は従来のBRAVIA 9との比較で約2倍のカラーボリュームと説明しています。カラーボリュームは「どの明るさでどれだけの色を出せるか」を表す量で、面積ではなく体積で数える指標です。

斜めから見たときの色の変化を抑える

バックライトから色を出せることは、見る角度にも関係します。ソニーはこの技術にエックス ワイド アングル プロという名前を付けていて、正面だけでなく左右に外れた席から見ても色とコントラストが自然なままだと説明しています。カラーフィルターだけで色をつける方式では、斜めから見ると彩度が落ちることがあるためです。

明るい部分のにじみが、その物の色で光る

暗い背景に明るいものが浮かぶ場面では、まわりにぼんやりした光の輪が出ることがあります。従来は白いフレアとして出ていたものが、RGB Mini LEDではそのものの色で光るため、自然な見え方になります。夜空の花火や、暗い室内のろうそくのような場面で差が出ます。

出典:ソニー公式より

しかく

照明を落とさずに映画を見たいご家庭に、いちばん実感していただける部分です。明るさを上げても赤や青がやせないので、昼間のリビングでもそのままの色で見られます。

照明も自分の姿も画面に残らない|イマーシブ ブラック スクリーン プロ

イマーシブ ブラック スクリーン プロで変わる3つのこと

「イマーシブ ブラック スクリーン プロ」は、BRAVIA 9 IIのために作られた低反射フィルムの名前です。ソニーは、拡散反射と正反射の両方の性能を高いところで両立させたと説明しています。さきほど分けた「白っぽくなる」と「像が映る」の、両方に手を入れているということです。

変わるのは次の3つの場面です。

  • 黒が黒のまま見える。はね返った光で黒が灰色に浮かないため、暗いシーンの奥行きが残ります
  • 窓のまぶしさや天井の照明が残らない。カーテンを閉めなくても画面が見られます
  • 座る位置を選ばなくてよい。映り込みを避けるために席をずらす必要がありません

115V型には搭載されていません

ここは購入前に必ず見るところです。ソニーの仕様表では「低反射」の欄が、K-85XR90M2・K-75XR90M2・K-65XR90M2はイマーシブ ブラック スクリーン プロK-115XR90M2は「-」となっています。いちばん大きいサイズだけ、この装備が付きません。

スピーカーの構成も115V型だけ違います。65V型から85V型はフルレンジ2個・トゥイーター2個・サブウーファー2個・ビームトゥイーター2個の計8個、115V型はフルレンジ8個・トゥイーター2個・サブウーファー2個の計12個です。後述するビームトゥイーターは、115V型には入っていません。

出典:ソニー公式より(BRAVIA 9 II 主な仕様)

しかく

大きいほど装備が厚いとは限りません。映り込みの少なさで選ぶなら、65V型から85V型のいずれかになります。

セリフが画面の高さから聞こえる|アコースティック マルチ オーディオ プラス

ふつうのテレビとBRAVIA 9 IIの音の出方の違い

多くのテレビは、スピーカーが画面の下側に付いています。画面が大きくなるほど映像の中心は上へ動くので、映像は上にあるのに音は下から出るというずれが生まれます。65V型以上の大画面では、このずれが気になりやすくなります。

「アコースティック マルチ オーディオ プラス」は、左右と低音のスピーカーをすべて画面の内側に配置して、画面から音が出ているように聞かせる仕組みです。そのうちビームトゥイーターは、高い音をまっすぐ届けるための小さなスピーカーで、65V型から85V型に2個入っています。実用最大出力(JEITA)は80Wです。

セリフだけを大きくする

ボイスズーム3は、人の声をAIで見分けて、背景音のバランスはそのままに人の声だけを大きくする機能です。音楽や効果音まで一緒に上がらないので、夜に音量を下げてもセリフが埋もれません。家族が寝たあとに映画を見る使い方と相性がよい機能です。

あとから音を足す道はどちらも残っています。サウンドバーをつなぐとアコースティック センターシンクでテレビ自身がセンタースピーカーとして働きますし、サウンドバーを置かずにサブウーファーやリアスピーカーだけを直接つなぐこともできます。

出典:ソニー公式より

しかく

置き場所の都合でサウンドバーを置けないご家庭でも、テレビだけで映画を見られる作りです。あとで足したくなったときも、1台ずつ増やせます。

基本性能も最上位

BRAVIA 9 IIの基本性能

ここまでの3つ以外も、最上位らしい内容がそろっています。

映像処理と映画

映像処理はプロセッサー「XR」が担当します。超解像はXR クリアイメージ、明暗の制御はXR コントラスト ブースター 40、動きの残像を抑えるのはXR モーション クラリティーで、倍速駆動パネルと組み合わせて動きの速い場面を描きます。明るさと色温度を測る環境光センサーも入っていて、部屋の明るさに合わせて画質が自動で調整されます。

映画まわりはスタジオ画質モード、ソニー・ピクチャーズの作品を見られるSONY PICTURES CORE、設定をまとめて切り替えるMy CinemaIMAX EnhancedDTS:Xへの対応です。HDRはHDR10・HLG・Dolby Visionに対応します。

ゲームと接続

HDMI入力は4端子で、HDMI2.1に規定される4K/120fps・eARC・VRR・ALLM・SBTMに対応します。ゲームモードでは最短8.5msまで入力遅延を短縮します(ソニーの測定による値で、実際の遅れはモデルや使用状況で変わります)。PlayStation 5とはオートHDRトーンマッピングコンテンツ連動画質モードで連携します。

放送・録画・ネット

チューナーは地上3・BS/110度CS 3・BS4K/110度CS4K 3で、外付けHDDでの2番組同時録画ができます。1.3倍・1.5倍の早見再生と、録画番組に区切りを付けるおまかせチャプターも使えます。ネットはGoogle TVで、Google Cast・Apple AirPlay・ハンズフリーの音声操作に対応します。

BS8K放送には対応していません。仕様表のBS8Kの欄は「-」です。

あわせて読みたい

サイズで変わるところ、変わらないところ

BRAVIA 9 IIのサイズ別スペック

4サイズの数値をまとめます。プロセッサー・チューナー・HDMIの仕様は4サイズとも同じで、違うのは大きさに伴う数値と、低反射フィルムとスピーカー構成です。

項目65V型75V型
型番K-65XR90M2K-75XR90M2
外形寸法(スタンド含む)144.5×90.6×34.1cm166.9×103.3×38.6cm
質量(スタンド含む)30.6kg43.5kg
消費電力253W286W
年間消費電力量155kWh/年168kWh/年
省エネ基準達成率94%103%
低反射フィルムありあり
項目85V型115V型
型番K-85XR90M2K-115XR90M2
外形寸法(スタンド含む)189.2×115.8×44.1cm256.5×153.5×54.0cm
質量(スタンド含む)55.8kg111.8kg
消費電力400W640W
年間消費電力量212kWh/年267kWh/年
省エネ基準達成率97%122%
低反射フィルムありなし

出典:ソニー公式より(BRAVIA 9 II 主な仕様)。省エネ基準達成率は目標年度2026年度。

搬入経路は梱包サイズで測ります

設置できるかどうかは本体の大きさではなく、箱の大きさで決まります。公式の梱包サイズは65V型が157.6×103.9×19.6cm・40kg、75V型が179.0×117.7×19.6cm・56kg、85V型が200.8×125.9×24.2cm・67kg、115V型が280.0×181.6×37.0cm・177kgです。玄関の幅、廊下の曲がり角、階段の踊り場を、この数字で当たってみてください。

しかく

省エネ基準達成率は、65V型が94%・85V型が97%で100%を下回ります。75V型103%・115V型122%なので、大きいほど不利とは限りません。電気代を気にされる場合は、ここを見てから決めてください。

4サイズの型番と選び方

BRAVIA 9 IIの4サイズと型番

型番は画面サイズの数字がそのまま入ります。K-65XR90M2・K-75XR90M2・K-85XR90M2・K-115XR90M2の4つです。価格は販売する店とタイミングで変わりますので、最新の金額は下のボタンからご確認ください。

\10畳前後のリビングに/K-65XR90M2

\視聴距離が2.8m以上とれる方に/K-75XR90M2

\映画を主役にした部屋に/K-85XR90M2

115V型(K-115XR90M2)は2026年9月19日発売予定です。低反射フィルムとビームトゥイーターが入らないため、明るい部屋での映り込みと音の出方を重視される場合は、85V型までのほうが合います。

ソニーの他のモデルと迷っている方へ

よくある質問 Q&A

BRAVIA 9 IIのよくある質問

True RGBは、これまでのMini LEDと何が違うのですか?

バックライトのLEDが赤・緑・青の3色になり、色ごとに明るさを制御できる点が違います。これまでは白い光を作ってカラーフィルターで色をつけていたため、明るさを上げると色が薄くなる関係がありました。True RGBでは使っていない色の電力を必要な色に集められるので、色の純度を保ったまま明るさを上げられます。

115V型だけ低反射フィルムが付かないというのは本当ですか?

ソニーの仕様表では、低反射の欄がK-85XR90M2・K-75XR90M2・K-65XR90M2はイマーシブ ブラック スクリーン プロ、K-115XR90M2は「-」となっています。スピーカーの構成も115V型だけ違い、ビームトゥイーターは入りません。明るい部屋での映り込みを重視される場合は、85V型までを選ぶことになります。

サウンドバーは一緒に買ったほうがいいですか?

テレビだけでも、左右と低音のスピーカーが画面の内側に入っていて実用最大出力80Wあります。まずは本体の音で使ってみて、物足りなければあとから足す順番でよいと思います。サウンドバーをつなぐとテレビ自身がセンタースピーカーとして働きますし、サウンドバーを置かずにサブウーファーやリアスピーカーだけを直接つなぐこともできます。

BS8K放送は見られますか?

見られません。仕様表のBS8Kの欄は「-」です。チューナーは地上3・BS/110度CS 3・BS4K/110度CS4K 3で、4K放送は3番組ぶんのチューナーを持っています。8K放送の受信にはアンテナや分配器の交換も必要になるため、4Kテレビを選ぶ判断で困る場面は多くありません。

録画はどのくらいできますか?

外付けHDDをつなぐと2番組を同時に録画できます。録画した番組は1.3倍・1.5倍の早見再生ができ、おまかせチャプターで区切りが付くので、見たい場面まで飛ばせます。番組をまとめて録りためる使い方をされる場合は、チャンネル数の多い機種のほうが向きます。

65V型と75V型で迷っています

装備は同じなので、視聴距離と搬入経路で決められます。梱包サイズは65V型が157.6×103.9×19.6cmで40kg、75V型が179.0×117.7×19.6cmで56kgです。玄関と廊下の曲がり角を測って、通るほうを選んでください。年間消費電力量は65V型155kWh、75V型168kWhで、省エネ基準達成率は75V型のほうが高くなっています。

まとめ

BRAVIA 9 IIのまとめ

BRAVIA 9 IIは、明るいリビングで起きる2つの現象に、別々の技術で答えたテレビです。

  • 色が薄くなる問題には、True RGB。使っていない色の電力を必要な色に回して、純度を保ったまま明るくします
  • 映り込みには、イマーシブ ブラック スクリーン プロ。像が映る反射と、白っぽくなる反射の両方を抑えます
  • 音は画面の高さから。ビームトゥイーターを含む8個のスピーカーで実用最大出力80W。ボイスズーム3でセリフだけを上げられます
  • 115V型だけ、低反射フィルムとビームトゥイーターが入りません。映り込みと音で選ぶなら85V型までです

65V型・75V型・85V型は2026年6月13日発売、115V型は2026年9月19日発売予定です。カーテンを閉めずに映画を見たいご家庭に向く1台です。

\10畳前後のリビングに/K-65XR90M2

スペックはソニー公式より。価格と在庫は変動しますので、購入前に各モールでご確認ください。

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