Bさんテレビを買い替えようと思っているんですが、せっかくなら8Kにしたほうがいいのかな…と迷っていて。
Aさんいま4Kを買って、すぐ8Kの時代になったら損した気持ちになりそうで。もう少し待つべきでしょうか?
8Kは、フルハイビジョンの16倍という画素数を持つ規格です。数字だけを見れば、待ってでも8Kを選びたくなりますよね。
ただ、テレビ選びで実際に効いてくるのは画素数だけではありません。その画質で見られる番組があるか、そしてそのテレビが売られているかの2つが、画素数と同じくらい大切になります。
結論を先にお伝えします。
- 画素数は8KがフルHDの16倍、4Kは4倍
- 8Kで放送しているのはNHKのBS8K。受信には左旋に対応した設備が必要
- シャープの8Kラインは公式サイトで生産終了。いま選べるのは4Kです
この記事を読めば、8Kを待つ必要があるのかどうかがはっきりします。ぜひ最後までご覧ください。
しかく「8Kと4K、どちらが高画質か」ではなく、「いまお店で選べるのはどちらか」から見ていくと迷いが消えますよ。
8Kと4Kの違い 早わかり

まず、この記事でお伝えすることを6つにまとめます。
- 8Kはフルハイビジョンの16倍の画素数(約3300万画素)
- 4Kはフルハイビジョンの4倍(約829万画素)。いま売られているテレビの主流です
- 8Kで放送しているのはNHKのBS8K
- BS8Kは左旋(さそん)の電波。アンテナや分配器の交換が必要になる場合があります
- 8Kテレビはメーカーの現行ラインアップから外れています
- つまりいま買えるのは4K。ここから選ぶことになります
「8Kを待つか、4Kにするか」で迷っている方は多いのですが、2026年8月時点では、待っても選択肢が増えていません。ここが最初に知っておきたいところです。
しかく画質の話に入る前に、売られているかどうかを先に確かめる。これは冷蔵庫でも洗濯機でも同じ考え方ですね。
画素数はどれだけ違うのか

まず数字を並べてみます。総務省の資料では、4Kは現行のハイビジョンに比べて4倍、8Kは16倍の画素数と説明されています。
| 規格 | 画素数 | 横×縦 |
|---|---|---|
| フルハイビジョン(2K) | 約207万画素 | 1920×1080 |
| 4K | 約829万画素 | 3840×2160 |
| 8K | 約3300万画素 | 7680×4320 |
※画素数の関係は総務省「4K放送・8K放送 情報サイト」および情報通信白書の記載にもとづきます。
「4K」「8K」という呼び方の由来
4Kは横方向におよそ4000画素あることに由来します。8Kはその倍で、横におよそ8000画素、縦に約4000画素。フルハイビジョンと比べると、縦と横がそれぞれ4倍になり、面積では16倍になる計算です。
画素数の差が見えるのは「近くで大画面」のとき
画素の細かさは、画面の大きさと見る距離で感じ方が変わります。画面から離れて見るほど、画素数の差は見分けにくくなります。4Kテレビの視聴距離の目安が「画面の高さ×約1.5倍」とされているのも、そこまで近づけば4Kの細かさが活きるという意味です。
逆にいえば、リビングでソファから見るような使い方では、8Kの画素数を見分けられる場面は限られます。
視聴距離とお部屋の広さから、何インチが合うのかを具体的な数字で整理しています。
しかく画素数は大きい画面ほど効いてきます。43型で8Kを求めるより、65型で4Kを選ぶほうが見え方は変わりますよ。
\6チャンネルまるごと録画できる4Kテレビ/
\8Kを作っていたシャープの、現行4K/
8K放送を見るために必要なもの

8Kテレビを手に入れたとして、次に必要になるのが8Kで放送されている番組です。ここが4Kとはっきり違うところになります。
8Kで放送しているのはNHKのBS8K
2018年12月に始まった新4K8K衛星放送のうち、8Kで放送されているのはNHKのBS8Kです。4K放送は複数のチャンネルがありますが、8Kはこの枠にとどまっています。
BS8Kは「左旋」の電波で送られている
新4K8K衛星放送では、従来から使われている右旋(うせん)の電波に加えて、左旋(さそん)という新しい電波が使われています。BS8Kは左旋です。
総務省の案内によると、左旋を受信する場合には次の機器の交換が必要になることがあります。
- BS・110度CSアンテナ(左旋に対応したもの)
- ブースター・分配器・分波器・壁面端子(3224MHzに対応していない場合)
- ケーブル類(電波が外へ漏れる場合も交換の対象になります)
あわせて、新4K8K衛星放送の受信にはACAS(エイキャス)チップを搭載した受信機が必要です。テレビ本体を買い替えるだけでは映らないことがある、という点はおさえておきたいところです。
4K放送のうちBS右旋のチャンネルは、いまお使いのBSアンテナのままで映ることが多くなっています。設備の見直しが必要になりやすいのは、左旋を使う8Kのほうです。
しかく集合住宅の場合は、共聴設備が左旋に対応しているかどうかも関わってきます。ご自宅だけで完結しないことがあるんですね。
いま8Kテレビは買えるのか

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。8Kテレビを国内で引っぱってきたのはシャープでした。そのシャープの公式サイトを見ると、状況がはっきりします。
現行ラインアップに8Kのラインがない
シャープのテレビ公式サイトに並んでいる新着製品は、X9Aライン・X7Aライン・S9Aライン・S7Aライン・HV1ライン・HN2ラインなど。いずれも4Kのテレビです。製品を絞り込むパネルの区分も「有機ELテレビ/mini LEDテレビ/液晶テレビ」の3つで、8Kという区分そのものがありません。
8KのAX1ラインは「生産を終了しました」
8Kチューナーを内蔵していたAQUOS 8K「AX1ライン」(8T-C80AX1/8T-C70AX1/8T-C60AX1)の製品ページには、「本製品は生産を終了しました。」と記載されています。ページに残っているのはサポート・取扱説明書・別売品への案内です。
いま売れているテレビは8K放送を受信できない
もうひとつ知っておきたいのが、4Kテレビでは8K放送を受信できないことです。たとえば2026年5月発売のレグザ Z890Sは、地上デジタル放送を6チャンネルまるごと録画できる機種ですが、8K放送には対応していません。4Kテレビは4K放送までを受け持つ、と考えておくと分かりやすくなります。
つまり「8Kが普及したら買い替えよう」と待つ形にはなっておらず、店頭に8Kテレビが並んでいないのが2026年8月の姿です。
しかく待つ理由がなくなった、という言い方がいちばん近いです。いま必要なテレビは、いま選んで大丈夫ですよ。
4Kを選んで困らない理由

では4Kで物足りなくなるのかというと、そうではありません。理由を3つに分けてご説明します。
①ふだんの視聴距離では、4Kで粗が見えにくい
4Kは近くで見ても画素の粗が目立ちにくく、フルハイビジョンの頃より近い距離でも楽しめます。65型で約1.2mが視聴距離の目安ですから、リビングの一般的な配置ならこの範囲に収まります。
②テレビの進化は画素数の先で続いている
ここ数年のテレビは、画素数ではなく明るさ・映り込みの少なさ・音・録画で中身が変わってきました。たとえば2026年のモデルでは、Mini LEDのバックライトを細かく制御して明るい部屋でも見やすくしたり、スピーカーを7個積んで立体音響にしたり、地上デジタル放送を6チャンネルまるごと録画できるようにしたりといった進化が入っています。
毎日の見やすさに効いてくるのは、こうした部分です。
③4Kの番組と配信は増えている
4K放送はBSで複数のチャンネルが放送されており、動画配信サービスにも4K対応の作品が並んでいます。見るものがあるという点で、8Kとは状況が違います。
6チャンネルまるごと録画やMini LEDの中身を、1台ぶんくわしく解説しています。
REGZA Z890Sレビュー|録画予約がいらない6チャンネル録画と、サイズで変わる装備を博士(工学)が解説【2026年最新】
画質の方式から選びたい方は、こちらもあわせてどうぞ。
こんな方はこの選び方

ここまでを、使い方から整理します。
8Kが気になる方
- 大画面を近い距離から見る使い方をしている
- 番組の内容より、映像そのものを楽しみたい
- 在庫として残っている機種を探す手間をかけられる
- 左旋に対応した受信設備を整えられる
この4つがそろう方であれば、8Kを探す価値はあります。ただしメーカーの現行ラインアップからは外れているため、在庫や保証の条件をお店にご確認ください。
\8Kを作っていたシャープの、現行4K/
4Kで足りる方
- リビングで家族と一緒に見ることが多い
- 録画や動画配信をよく使う
- いま使っているテレビを買い替えたい
- アンテナ工事などの手間を増やしたくない
ほとんどのご家庭はこちらに当てはまります。いま店頭で選べるのは4Kですから、サイズと画質の方式、録画の使い方から絞っていくのが近道です。
\6チャンネルまるごと録画できる4Kテレビ/
※価格は変動しますので、購入前に各モールで最新の価格と在庫をご確認ください。
しかくサイズ選びから始めたい方は、先に置き場所の幅を測るのがおすすめです。画質の方式はそのあとで大丈夫ですよ。
8Kと4K よくある質問 Q&A

よくある質問と回答をまとめました。
8Kテレビはもう買えないのですか?
メーカーの現行ラインアップからは外れています。シャープの公式サイトでは、8KのAQUOS「AX1ライン」に「本製品は生産を終了しました。」と記載され、新着製品として並んでいるのはすべて4Kのテレビです。販売店に在庫が残っている場合はありますので、どうしても8Kをお探しの方は在庫と保証の条件をお店にご確認ください。
4Kテレビで8K放送は見られますか?
受信できません。8K放送を見るには8Kチューナーを内蔵したテレビ、または8K対応のチューナーが必要です。たとえば2026年5月発売のレグザ Z890Sは4Kテレビで、8K放送には対応していません。4Kテレビは4K放送までを受け持つ、とお考えください。
8Kの番組はどれくらいありますか?
8Kで放送されているのはNHKのBS8Kです。4K放送はBSで複数のチャンネルが放送されていますので、見られる番組の数には差があります。動画配信サービスでも4K対応の作品は増えていますが、8Kの配信はまだ限られています。
8K放送を見るにはアンテナ工事が必要ですか?
必要になる場合があります。BS8Kは左旋という電波で送られており、左旋に対応したアンテナのほか、ブースター・分配器・分波器・壁面端子などが3224MHzに対応していない場合は交換が必要になります。集合住宅では共聴設備の対応状況も関わってきますので、建物の管理をされている窓口にご確認ください。
いまテレビを買うなら4Kでいいですか?
はい。お店で選べるのは4Kのテレビです。8Kを待つ形にはなっていないため、サイズ・画質の方式・録画の使い方から選んでいくのが確実です。買い替えの時期で迷っている方は、新型が出たあとの型落ちやセールの時期も目安になります。
4Kテレビなら4K放送はすぐ見られますか?
4Kチューナーを内蔵したテレビであれば、BS右旋の4K放送はいまお使いのBSアンテナのままで映ることが多くなっています。ただし現在のBS放送の全チャンネルを受信できていない場合や、宅内の機器の仕様によっては交換が必要になることがあります。
まとめ|8Kは待つものではなく、4Kから選ぶ

最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 画素数:8Kはフルハイビジョンの16倍(約3300万画素)、4Kは4倍(約829万画素)
- 放送:8KはNHKのBS8K。左旋のため設備の交換が必要になる場合があります
- 買えるかどうか:8Kラインは公式サイトで生産終了。いま選べるのは4Kです
8Kを待つ必要はもうありません。サイズ・画質の方式・録画の使い方の3つから、いまのご家庭に合う4Kテレビを選んでいきましょう。メーカーごとの向き不向きは、下の完全ガイドで整理しています。参考になればうれしいです。
\8Kを作っていたシャープの、現行4K/
\6チャンネルまるごと録画できる4Kテレビ/
メーカー別の向き不向きと、比較記事への地図をまとめています。
テレビのおすすめ2026|レグザ・ソニー・シャープ・ハイセンスを用途で選ぶ完全ガイド【2026年最新】
はじめてテレビを選ぶ方は、5つのポイントから確認できます。
テレビの選び方|サイズ・画面・機能で失敗しない5つのポイント【2026年最新】
地上デジタル放送を見ない方は、こちらの選び方もあります。
しかく数字の大きさより、その画質で見たい番組があるか。テレビ選びはここから考えると迷いませんよ。


コメント