象印 加湿器 EE-DG50 レビュー|加湿中は約30dB。沸とうさせた蒸気を約65℃に冷まして届けるフィルターなしのスチーム式を博士(工学)・主婦歴30年が解説【2026年9月発売】

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Bさん

去年の加湿器、フィルターがぬるぬるしてきて、洗うたびにうんざりしたの。

Aさん

寝室で朝までつけておきたいけど、夜中に水が切れたり、音で目が覚めたりしないか心配。

象印のスチーム式加湿器は、電気ポットと同じように水を沸とうさせ、その蒸気で部屋を加湿します。2026年9月1日に発売された「EE-DG50」は、容量4.0L・定格加湿能力480mL/hのタイプで、強モードでも約8時間続けて加湿できます(象印公式より)。

しかく

この記事では、2026年モデルで象印が特長の最初に置いた加湿中約30dBの静音設計を中心に、お手入れと熱いお湯の安全まで、EE-DG50の仕組みを象印公式の情報から説明します。

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目次

加湿器の3つの困りごと

加湿器の3つの困りごと

どれも、加湿器を毎日、夜まで使う季節に出てくる困りごとです。

1. フィルターや水をためる所のお手入れ

加湿器は、水をためて少しずつ空気へ送り出す家電です。部屋の温度のまま水がたまる部分や、水を含ませるフィルターがあると、そこにぬめりやにおいが出やすくなり、定期的なお手入れが要ります。

2. 夜中の給水と運転音

空気がいちばん乾くのは、暖房をつけたまま眠る冬の夜です。容器が小さいと朝まで水がもたず、運転音が大きいと寝室には置きにくくなります。

3. 熱いお湯の安全

水を沸かして加湿する方式は、本体の中に熱いお湯があります。小さな子どもやペットがいる部屋では、さわったり倒したりしたときのことが気になります。

しかく

EE-DG50は、この3つそれぞれに対応する仕組みを備えています。

加湿中は約30dB|寝室で音が気になりにくい

EE-DG50の加湿中と湯沸かし時の運転音

EE-DG50の特長として、象印は加湿中の運転音 約30dBの「静音設計」を最初に挙げています(湯沸かし時は約39dB。象印公式より)。前年のEE-DF50の販売ページには、この項目はありませんでした。30dBは、象印が「ささやき音」の目安として示している大きさです。

世界保健機関(WHO)が1999年にまとめた騒音のガイドラインでは、眠りを妨げないための寝室の連続した音の目安を30dB、ときどき出る音の上限を45dBとしています。加湿中 約30dBは、この寝室の目安と同じ水準です。湯沸かし時の約39dBも、ときどき出る音の上限より低い数字です。

沸かし始めがいちばんうるさい理由

スチーム式の音は、お湯が沸くときの泡の音です。沸かし始めは、ヒーターに近い底だけが熱く、上のほうの水はまだ冷たいままです。底でできた水蒸気の泡が冷たい水の中へ上がると、冷やされて一気につぶれます。このつぶれる瞬間の音が、沸かし始めの「ゴー」「コトコト」という音です。

容器の水が全体に100℃になると、泡はつぶれずに水面まで上がって抜けていきます。やかんが沸く直前にいちばんうるさく、沸いてしまうと静かになるのと同じです。EE-DG50の運転音が、湯沸かし時の約39dBから加湿中の約30dBへ下がるのは、この違いによるものです。

湯沸かし音セーブモードで沸かし始めの音も小さく

沸かし始めの音が気になるときは「湯沸かし音セーブモード」を使います。水の温度をゆっくり上げて、湯沸かしの音を小さくする運転です(象印公式より)。温度をゆっくり上げると、底と上の水の温度差が小さいまま沸いていくので、泡がつぶれる音が減ります。そのぶん、沸くまでの時間は長くなります。

  • 連続加湿時間:強 約8時間/中 約16時間/弱 約32時間(室温20℃・満水時)
  • 入タイマー:4・6・8時間後に運転を始めます
  • 切タイマー:1・2・4時間後に運転を止めます
Aさん

沸かす音がいちばん気になるのは、寝る直前なのよね。

しかく

それなら寝る30分ほど前にスイッチを入れて、沸とうを先にすませておくのがおすすめです。眠るころには約30dBの加湿の運転に入っていて、4.0Lの容器なら強モードでも朝まで給水せずに済みます。

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約65℃の蒸気をフィルターなしで

EE-DG50の蒸気を約65℃に冷ます仕組み

EE-DG50は、水を100℃まで沸とうさせた蒸気で加湿します。吹き出し口から出る蒸気は約65℃です(象印公式より)。

ふたの上で室温の空気と混ぜて冷ます

100℃の蒸気を約65℃にしているのは、ふたの上部の空間です。ここで室温の空気と蒸気を混ぜ合わせて、蒸気の温度を下げてから部屋へ出しています(象印公式より)。沸とうさせる清潔さはそのままに、吹き出し口の温度だけを下げる仕組みです。

水を含ませるフィルターがない

水を沸とうさせて蒸気にするので、水を含ませるフィルターがありません。内側はフッ素加工の広口容器で、ふだんのお手入れはサッと拭くだけ。口が広いので、給水も湯捨ても上からそのままできます。

水が蒸気になるとき、水道水に溶けているカルシウムなどのミネラルは容器の中に残ります。容器の内側に白い汚れがついてきたら、溶かしたクエン酸を入れて「クエン酸洗浄モード」で運転すると、まとめて落とせます。

しかく

お手入れは電気ポットと同じ感覚です。フィルターの交換やもみ洗いがないので、忙しいご家庭でも毎日使い続けられます。

子どもやペットがいても使いやすい

EE-DG50のトリプル安心設計

本体の中に熱いお湯がある方式だからこそ、象印は「トリプル安心設計」として3つの仕組みを標準で入れています(象印公式より)。

  • チャイルドロック:キーを3秒以上長押しすると、すべての操作ができなくなります。安全のため、「入/切」キーを押すと運転は止まります
  • ふた開閉ロック:レバーでふたを常にロックしているので、倒れてもふたがかんたんに開きません
  • 転倒湯もれ防止構造:本体をうっかり倒しても、湯もれを最小限に抑えます

転倒湯もれ防止構造は、ふたがしっかり閉まっていることが前提です。倒れたまま置いておくと、蒸気口から微量のお湯が流れ出ます。蒸気の吹き出し口には、手や顔を近づけないでください。

しかく

ハイハイを始めた赤ちゃんや、よく動き回るペットがいるご家庭では、チャイルドロックをかけたまま運転しておけるのが、毎日使ううえでいちばん助かる点です。

加湿器としての基本機能

EE-DG50のふだんの性能

定格加湿能力は480mL/hで、適用床面積の目安は木造和室〜8畳(13㎡)、プレハブ洋室〜13畳(22㎡)です(日本電機工業会規格JEM1426に基づく。象印公式より)。

  • 自動加湿3段階:「湿度センサー」と「室温センサー」の2つで湿度を自動で調整。「しっかり」「標準」「ひかえめ」から選べます
  • 湿度モニター:部屋の状態を「低湿」「適湿」「高湿」のランプで表示します
  • 水位線:運転したい時間の目安に合わせて給水できます
  • クエン酸洗浄モード:定期的なお手入れをボタンひとつで行えます

電気代は加湿時 約12.7円/時

消費電力は、湯沸かし立ち上げ時が985W、加湿時が410Wです。電力料金の目安単価31円/kWhで計算すると、加湿時の電気代は1時間あたり約12.7円、8時間で約102円です。

この電気の大部分は、水を蒸発させる熱に使われています。水1gを蒸発させるには約2.26kJの熱が要るので、480mL/hの水を蒸気にするだけで約300W分の熱が必要です。沸とうさせる方式の電気代は、フィルターを使わずに水を空気へ送り出すための熱の分と考えると、410Wという数字が読めます。

しかく

もうひとつ、蒸気は約65℃で出てきます。部屋の空気を冷やさずに湿度を上げられるのも、沸とうさせる方式ならではです。

EE-DG50のスペック

EE-DG50の数値まとめ

EE-DG50の仕様をまとめます。

項目EE-DG50
加湿方式スチーム式
定格加湿能力480mL/h
適用床面積の目安木造和室〜8畳(13㎡)/プレハブ洋室〜13畳(22㎡)
容量4.0L
連続加湿時間強 約8時間/中 約16時間/弱 約32時間
消費電力湯沸かし立ち上げ時 985W/加湿時 410W
運転音加湿時 約30dB/湯沸かし時 約39dB
外形寸法幅24×奥行27.5×高さ36.5cm
本体質量約2.9kg
タイマー入 4・6・8時間/切 1・2・4時間
電源コード1.2m
本体色ホワイト(WA)/グレー(HA)
発売日2026年9月1日

出典:象印公式(2026年9月29日確認)。連続加湿時間は室温20℃・満水時

買う前にいちばん確認していただきたいのは置く部屋の広さです。EE-DG50の目安はプレハブ洋室で13畳までです。6畳前後の寝室なら、同じシリーズで容量3.0L・350mL/hのEE-DG35があります。

型番・参考価格

EE-DG50の型番と色
型番本体色参考価格
EE-DG50-WAホワイト約2万円台
EE-DG50-HAグレー約2万円台

中身は2色とも同じです。置く部屋に合わせて色を選べます。

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よくある質問 Q&A

EE-DG50のよくある質問

よくある質問と回答をまとめました。

EE-DF50とは何が違いますか?

加湿能力・容量・消費電力・連続加湿時間は同じで、EE-DG50には加湿中の運転音を約30dBに抑える「静音設計」が加わりました。くわしくは、EE-DG50とEE-DF50の違いで説明しています。

電気代はどのくらいですか?

加湿時の消費電力は410Wで、31円/kWhで計算すると1時間あたり約12.7円、8時間で約102円です。運転を始めてから沸とうするまでは985Wで湯沸かしをします。

何畳の部屋まで使えますか?

適用床面積の目安は、木造和室〜8畳(13㎡)、プレハブ洋室〜13畳(22㎡)です。6畳前後の寝室なら、容量3.0L・350mL/hのEE-DG35もあります。

寝ている間の音は気になりませんか?

加湿しているときの運転音は約30dBです。湯沸かしのときは約39dBになるので、寝る少し前に運転を始めておくか、湯沸かし音セーブモードを使うのがおすすめです。

買う前に試すことはできますか?

家電レンタルのRentio(レンティオ)で、EE-DG50をレンタルできます。寝室での音や、部屋の湿度の上がり方を確かめてから選べます。

まとめ|象印 EE-DG50はこんな1台

EE-DG50のまとめ

EE-DG50は、加湿器を毎日、夜まで使う季節に出てくる困りごとに、仕組みで応えている加湿器です。

夜の使いやすさには、加湿中約30dBの静音設計と、強モードで約8時間の連続加湿。お手入れには、ふたの上で空気と混ぜて約65℃にした蒸気を出す、フィルターのいらない構造とフッ素加工の広口容器。熱いお湯には、チャイルドロック・ふた開閉ロック・転倒湯もれ防止構造のトリプル安心設計。そのうえで、2つのセンサーによる自動加湿3段階も入っています。

買う前に見ていただきたいのは、置く部屋が13畳(プレハブ洋室)までかどうかと、加湿時の電気代が1時間あたり約12.7円である点です。

しかく

フィルター掃除から解放されて、寝室で朝まで安心して加湿したい。そんなご家庭のための1台です。

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