
Aさん炊飯器を買い替えたいんですが、パナソニックと象印の最上位で迷っています。どちらもよさそうで決められません…
パナソニックのSR-X910Eは2026年9月上旬発売の可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロ。象印のNX-AB10は2026年6月21日発売の圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊きです。どちらも各社の最上位で、5.5合炊きという同じ土俵に立っています。
スペック表を並べても、容量もお手入れ点数も内釜保証も同じで差がつきません。違うのは、2台が約束していることのほうです。SR-X910Eはお米が変わっても味をそろえる1台、NX-AB10は味をわが家の好みにずらせる1台です。
結論を先にお伝えします。
この記事を読めば、2台の違いとあなたにぴったりな1台がわかります。ぜひ最後までご覧ください。
しかくどちらが上という話ではありません。お米のブレを消したいのか、うちの味に寄せたいのか。ここでほぼ決まります。
こんな人におすすめ
パナソニック SR-X910Eは、お米のほうが変わっても炊き上がりをそろえてくる1台です。
- 買うお米が毎回ちがう方(特売・ふるさと納税・いただきものなど)
- 買い置きでお米が古くなりがちな方
- 炊飯器の設定に手をかけたくない方
- 本体価格を少しでも抑えたい方
- 2026年9月上旬の発売まで待てる方
\お米が変わっても味をそろえたい方に/
SR-X910EとNX-AB10のスペックを比較

まず、公式サイトに載っている数字だけを並べます。
| 項目 | SR-X910E | NX-AB10 |
|---|---|---|
| メーカー | パナソニック | 象印マホービン |
| 発売 | 2026年9月上旬 | 2026年6月21日 |
| 炊飯容量 | 0.5〜5.5合 | 0.5〜5.5合(0.09〜1.0L) |
| 加熱方式 | 急減圧バルブ/高速交互対流IH/加圧追い炊きポンプ/大火力包み加熱 | 3DローテーションIH構造(6コイル)/大火力ユニット/集中加熱蒸らし |
| 圧力 | 可変圧力(急減圧バルブ) | 1.0〜1.3気圧 |
| 炊き分け | ビストロ匠技AI 約9,600通り/食感自在炊き分け13通り/銘柄炊き分け73銘柄 | わが家炊き121通り/炊き分けセレクト15通り |
| 内釜 | ダイヤモンド竈釜(遠赤ダイヤモンドプレミアムコート) | 豪炎かまど釜(鉄仕込み・釜厚2.2mm) |
| 内釜の保証 | 5年(フッ素加工) | 5年(フッ素加工) |
| 保温 | うるおいキープ保温30時間 | 極め保温40時間 |
| お手入れ点数 | 2点 | 2点 |
| カラー | -K ブラック/-H ライトグレージュ | -BZ 黒/-WZ 白 |
| 参考価格帯 | 約9〜10万円台 | 約12〜13万円台 |
しかく容量もお手入れ点数も内釜保証も同じです。この表では差がつきません。選ぶ材料になるのは、この下の3つです。
SR-X910EとNX-AB10の違いは3つ

公式仕様を1項目ずつ突き合わせると、違いは次の3つに絞られます。
違い①:お米のブレを消すか、うちの味に寄せるか
2台とも「炊き分け」と書かれていますが、約束していることが違います。ここがいちばん大きな分かれ道です。
SR-X910Eは、お米が変わっても炊き上がりをそろえてきます。お米は買うたびに銘柄も産地も変わりますし、置いておけば乾きます。それでも同じおいしさに寄せるのがこちらの役目です。リアルタイム赤外線センサーなど4つのセンサーが炊飯中のお米の状態をとらえ、火力と圧力をその場で調整します。使う人が手を入れる場面はありません。
2026年モデルで公式が示した「乾燥米のハリとみずみずしさが約6%、粒の中のやわらかさが約7%向上」という数字は、まさにこのブレを消す力の話です。買い置きでお米が古くなりがちなご家庭ほど効いてきます。
NX-AB10は、狙う味そのものを動かせます。炊飯器の「ふつう」は、メーカーが決めた誰かの好みです。うちはもう少しかためがいい、もう少し粘りがほしい——そう感じたときに、狙いどころを移せるのがこちらです。動かせる範囲はかたさ11段階×粘り11段階=121通りあります。
Aさんどうやって動かすんですか?
しかく食べたあとに、かたさと粘りの感想を答えるだけです。その回答を受けて、次に炊くときの設定がずれます。1回に選べるのはかたさ3段階×粘り3段階の9通りで、それを繰り返して121通りの範囲を移動していく仕組みです。
ここは正直に書いておきます。動かすには何度か炊く必要があり、買った初日から思いどおりになるわけではありません。そのかわり、落ち着いた先はよそではなく自分の家の味です。「買い替えたのに前と同じ味がする」という後悔からは、いちばん遠いところにあります。
なお、炊いている最中はどちらも自動です。NX-AB10も圧力センサーで釜内の圧力を自動調整しています。手動か自動かの違いではなく、何に合わせて炊くかの違いとお考えください。
選択肢の数(SR-X910Eの約9,600通り・73銘柄と、NX-AB10の121通り・炊き分けセレクト15通り)は、数え方そのものが違うため、大小で比べても選ぶ材料になりません。
違い②:保温は30時間と40時間で10時間ちがう
SR-X910Eは「うるおいキープ保温」で30時間、NX-AB10は「極め保温」で40時間です。どちらもメニューによって異なるという注記がついています。
10時間の差が効いてくるのは、朝炊いて翌日の昼まで持たせたいような使い方です。朝6時に炊いて30時間なら翌日の昼12時まで、40時間なら翌日の夜10時まで。この1食分の差をどう見るかで判断が分かれます。
しかくただ、保温を長く使わないご家庭では、この差はほとんど関係ありません。炊いたら冷凍する派なら、両方とも冷凍用ごはんのコースを持っています。
違い③:内釜と加熱のしくみが別方式
どちらも圧力をかけて炊く圧力IHですが、熱の伝え方が違います。
SR-X910Eは「Wおどり炊き」。急減圧による沸騰と、内釜の底面と底側面に配置したIHコイルを高速で切り替える「高速交互対流IH」を組み合わせます。2026年モデルではこのIHコイルの制御が新しくなり、内側への対流を強めることで炊き上げ工程で一気に昇温させるようになりました。パナソニック公式は前モデルSR-X910Dとの比較で、乾燥米(精米後に含水率が12%以下に落ちたお米)のハリとみずみずしさが約6%、粒の中のやわらかさが約7%向上したとしています。内釜はダイヤモンド竈釜で、遠赤ダイヤモンドプレミアムコートは5年保証です。
NX-AB10は「炎舞炊き」。底のIHヒーターを6つに分割し、部分的な集中加熱を繰り返す「3DローテーションIH構造」で対流を起こします。2026年モデルでは、この集中加熱を蒸らし工程にも使う「集中加熱蒸らし」を新たに採用しました。内釜は鉄を仕込んだ「豪炎かまど釜」で、釜厚2.2mm・ふち厚10mm。フッ素加工は5年保証です。
なお、象印が「象印史上最高の大火力1400W」と表現しているのは大火力ユニットの火力で、公式仕様表に載っている炊飯時消費電力は1440Wです。数字が近いので混同されやすいところですが、別のものを指しています。
しかくどちらの内釜が上とは書けません。2社の公式データはどちらも自社の前モデルとの比較で、測定条件が違うためです。選ぶときは違い①に戻って、お米に合わせたいのか、うちの好みに寄せたいのかで決めてください。
SR-X910EとNX-AB10の共通点

違いばかりに目が行きますが、そろっている部分も多い2台です。
- 炊飯容量:どちらも0.5〜5.5合
- 炊き方:どちらも圧力をかけて炊く圧力IH
- 内釜の保証:どちらもフッ素加工が5年
- お手入れ:どちらも毎回洗うのは2点だけ
- 冷凍:どちらも冷凍用ごはんのコースあり
- 操作:どちらもタッチ操作の液晶パネル
- 再加熱:どちらも保温後にあたため直せる
- カラー:どちらも濃淡2色の展開
毎日のことで差が出やすい「お手入れ」がどちらも2点なのは、選ぶうえで安心できる材料です。
SR-X910EとNX-AB10、どちらが向いているか

SR-X910Eが向いている方
買うお米が毎回ちがう方に向いています。ふるさと納税や特売、いただきもので銘柄が入れ替わっても、炊き上がりのほうを一定に寄せてくれるのがこの1台です。買い置きで古くなりがちなご家庭にも合います。設定をいじる場面がないので、手をかけたくない方にも向いています。
単体の中身はパナソニック SR-X910E レビューで、前モデルとの違いはSR-X910EとSR-X910Dの比較でまとめています。
NX-AB10が向いている方
いまの炊飯器の炊き上がりに、もの足りなさを感じている方に向いています。「もう少しかため」「もう少し粘り」を狙いどころごと動かせるのはこちらだけです。ただし落ち着くまでに何度か炊く必要があります。あわせて、保温を長く使う方、いま買いたい方にも。SR-X910Eは2026年9月上旬発売なので、それまで待てない事情があるならこちらが候補になります。
単体の中身は象印 炎舞炊き NX-AB10 レビュー、象印の中でのグレード差はNX-AB10とNW-WD10の比較で確認できます。
型番・参考価格

どちらもオープン価格です。2026年8月時点の実勢では、NX-AB10のほうが2〜3万円ほど高い位置にあります。ただしSR-X910Eは発売前で、発売後に価格が動く可能性があります。
| 型番 | カラー | 参考価格帯 |
|---|---|---|
| SR-X910E(5.5合) | -K ブラック/-H ライトグレージュ | 約9〜10万円台 |
| SR-X918E(1升) | -K ブラック/-H ライトグレージュ | 約10万円台〜 |
| NX-AB10(5.5合) | -BZ 黒/-WZ 白 | 約12〜13万円台 |
| NX-AB18(1升) | -BZ 黒/-WZ 白 | 約13万円台〜 |
\お米が変わっても味をそろえたい方に/
\うちの味に寄せていきたい方に/
SR-X910EとNX-AB10に関するよくある質問

結局どちらのごはんがおいしいですか
公式が出しているデータは、どちらも自社の前モデルとの比較で、測定方法も条件も違います。並べて比べられる数字ではないため、この記事では味の順位づけはしていません。決め手になるのは何に合わせて炊きたいかです。お米が毎回変わるならSR-X910E、いまの炊き上がりを動かしたいならNX-AB10になります。
価格差はどれくらいですか
2026年8月時点の実勢で、NX-AB10のほうが2〜3万円ほど高い位置にあります。ただしSR-X910Eは2026年9月上旬の発売予定で、発売後に価格が動く可能性があります。購入前に3つのモールで最新価格をご確認ください。
SR-X910Eはいつから買えますか
パナソニック公式の発表では2026年9月上旬の発売です。1升炊きのSR-X918Eも同時期に発売されます。なお公式には、社会情勢等の影響で発売が延期される可能性がある旨の注記がついています。
お手入れの手間に差はありますか
毎回洗う部品はどちらも2点です。SR-X910Eはふた加熱板が食洗機に対応し、2026年モデルから凹凸の少ない「ステンレスクリアフレーム」を採用しました。NX-AB10は内ぶたが食洗機に対応し、内釜で洗米できます。手間の量はほぼ同じと考えて差し支えありません。
SR-X910EとNX-AB10のまとめ

結論 パナソニック SR-X910Eと象印 NX-AB10の違いは、次の3つです。
しかく容量もお手入れ点数も内釜保証も同じ2台です。お米が変わっても味をそろえたいならSR-X910E、味をうちの好みに寄せたいならNX-AB10。ここで決めていただくのが、いちばん後悔が少ないと思います。
前の世代どうしの比較はNX-AA10とSR-X910Dの比較にまとめてあります。型落ちも候補に入れたい方はあわせてご覧ください。炊飯器全体の選び方は炊飯器の選び方マップからどうぞ。
それぞれのおすすめな方はこちら
買うお米が毎回変わっても、炊き上がりのほうを一定に寄せてくる1台。炊飯中に4つのセンサーがお米の状態を読み、火力と圧力を調整します。乾燥したお米への対応が2026年モデルの主役。2026年9月上旬発売です。
\お米が変わっても味をそろえたい方に/


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