Bさん洗濯機のふたを開けて、洗剤のキャップに毎回そそぐ。この作業、地味にしんどくないですか。
Aさんうちは家族が多いから、1回まわすのに40分近くかかるのがつらいです。冬は脱水しても乾ききらないし…
しかくどちらも「汚れが落ちるかどうか」とは別の悩みですよね。日立の縦型最上位BW-X120Pは、まさにこの3つに手を入れたモデルです。順番に見ていきます。
この記事は、博士(工学)・主婦歴30年のしかくが、日立グローバルライフソリューションズの公式情報をもとにまとめています。わが家は縦型の洗濯機を20年以上使ってきました。
この記事でわかること
- 毎日の洗濯で、ひっかかること
- 洗剤も柔軟剤も、量らなくていい
- 12kgを、約34分で洗い上げる
- 寒い日は、脱水の時間を自動で延ばす
- ふだんの性能も、最上位
- 置ける場所を、先に測る
- 型番と参考価格
- よくある質問
- まとめ
毎日の洗濯で、ひっかかること

洗濯機の買い替えというと洗浄力の話になりがちですが、実際に毎日ひっかかるのは別のところです。
洗剤を量って入れる、その数十秒
キャップに洗剤をそそいで、柔軟剤も別の投入口へ。1回あたりは数十秒ですが、毎日2回まわすご家庭なら年間で700回を超えます。しかも目分量で入れてしまうと、洗剤が多すぎればすすぎ残りに、少なすぎれば汚れ落ちに影響します。
1回の洗濯が終わるまでが長い
大容量機ほど、標準コースの運転時間は長くなります。朝の出がけに洗濯機をまわして、干す前に家を出なければならない。この数分が積み重なると、洗濯を1日2回まわす予定が崩れます。
冬になると、脱水しても乾ききらない
これは気のせいではありません。水温が下がると衣類から水が抜けにくくなり、同じ時間だけ脱水しても含水率が高いまま仕上がります。その状態で部屋干しをすれば、乾くまでの時間が延び、においの原因にもなります。
しかく3つとも洗浄力とは別の話です。でも毎日くり返すぶん、こちらのほうが暮らしに効いてきます。
洗剤も柔軟剤も、量らなくていい

BW-X120Pには液体洗剤・柔軟剤の自動投入がついています。タンクに入れておけば、洗濯物の量に合わせて適量が自動で投入されます。
ここで見ておきたいのがタンクの容量です。液体洗剤タンクが約430mL、柔軟剤タンクが約530mL。市販の詰め替え用を1本まるごと入れられる大きさで、補充のたびに小分けにする必要がありません。前の年のモデルより、それぞれ30mLずつ大きくなっています。
残量はふたを開けなくても確認できます。注ぎ口が広いので補充がラクで、タンクは分解して洗えます。自動投入は「入れっぱなしにするとタンクの中が汚れる」のが気になるところですが、洗えるようになっているのは日々使ううえで安心です。
しかく洗剤ボトルを洗濯機の上に置かなくてよくなるので、洗面所の見た目もすっきりします。小さなことのようで、毎日目に入る場所なので効果は大きいです。
粉末洗剤を使いたい日は、これまでどおり手で入れられます。自動投入は液体洗剤・柔軟剤に対応した機能です。
12kgを、約34分で洗い上げる

BW-X120Pの標準コースは、洗濯12kgで約34分です。前の年のモデルは約35分だったので、約1分の短縮になります。
1分と聞くと小さく感じますが、注目したいのは短くなった理由です。日立はこの世代で、1回目のすすぎ行程で衣類から効率よく洗剤液を排出する新しい制御を入れました。洗う力を弱めて時間を削ったのではなく、すすぎの効率を上げて縮めています。
時間がないときの「おいそぎ」コースも、洗濯5kgで約23分。こちらも前の年のモデルから約1分短くなりました。朝に1回まわしたあと、汗をかいた体操着だけ追加で洗う、といった使い方に向きます。
洗い方そのものは「[衣類長もち]高濃度洗浄」です。洗い始めに少ない水で洗剤を溶かして高濃度の洗剤液をつくり、衣類にすばやく浸透させて汚れを浮かせます。そのうえで押し洗い・たたき洗い・もみ洗いと大流量のシャワーで洗い流します。高低差を抑えたビートスロープが衣類をやさしく入れ替えるので、色あせや毛玉も抑えられます。
この洗い方のおかげで、キャミソールのような非常に弱く洗うべき衣類も、標準コースで一緒に洗えます。分けて洗う手間が減るぶん、実際の家事時間は表示の運転時間以上に短くなります。
※目安時間は一般社団法人 日本電機工業会の自主基準によるものです。衣類の量や水温、据付状態によって前後します。
寒い日は、脱水の時間を自動で延ばす

この記事でいちばんお伝えしたいのが、ここです。
BW-X120Pの「AIお洗濯」は、洗剤の種類・布の質と量・汚れの量・水温・水の硬さをセンサーで読み取り、洗い方と運転時間を自動で決めます。ここまでは前の年のモデルにもありました。
この世代で加わったのが、水温が低く衣類から水が抜けにくい日には、脱水時間を自動で延長するという制御です。冬の寒い日、脱水が甘いまま干してしまう問題に、洗濯機の側から手を入れてきました。
しかくこの制御が入るのは、P世代6機種のうちBW-X120Pだけです。冬の部屋干しに困っているご家庭なら、ここだけで12kgを選ぶ理由になります。
もうひとつ、BW-X120P専用の追加コースがあります。P&Gジャパンと共同開発した「すすぎ剤(レノア クエン酸in)」コースで、スマートフォンアプリ「ハピネスアップ」からダウンロードして使います。お風呂上がりのタオルや、夏場の汗で湿った衣類など、再び濡れたときのにおいに向けたコースです。
※AIお洗濯は工場出荷時オフ設定です。標準コースの洗濯行程で作動し、使用水量・消費電力量・運転時間が増減します。すすぎ剤コースは洗濯容量8kg以下でのご利用となり、日立家電メンバーズクラブへの登録が必要です。
ふだんの性能も、最上位

ここまで新しくなった点を見てきましたが、ふだん使う機能も上位機らしくそろっています。
つけおきは、洗濯機にまかせられる
「つけおき高濃度洗浄」は、高濃度の洗剤液につけおきしながら、回転羽根が衣類をやさしく動かします。バケツに移し替えて時間を計る手間がなくなります。
| コース | 高濃度つけおき360分 | 高濃度つけおき120分 |
|---|---|---|
| ねらい | 黄ばみの除去 | 黄ばみの予防 |
| 追加時間 | 360分 | 120分 |
| 容量の上限 | 2kg | 5kg |
| 洗剤量 | 通常の2倍 | 通常 |
黄ばみを落とす360分コースは、粉末合成洗剤を通常の2倍使い、追加の使用水量が50L、追加の消費電力量が220Whかかります。日光などで変色した黄ばみは落ちません。ワイシャツの襟や袖のように、皮脂が原因の黄ばみに向いたコースです。
槽の掃除も、洗濯のたびに進む
「洗濯槽自動おそうじ」は、洗濯中に洗濯槽の裏側など手の届かない場所をきれいな水で洗い流し、黒カビの発生を抑えます。槽洗浄コースを月に1回まわす作業は残りますが、その間の汚れの付きかたが変わります。
ガンコな汚れには、パワフルコース
水彩絵の具のような落としにくい汚れには「パワフル」コースがあります。お子さんの図工や部活の泥汚れがある時期に使う場面が出てきます。糸くずフィルターには抗菌材が使われています。
置ける場所を、先に測る

12kgの縦型は、置けるかどうかが最初の関門になります。機能を検討する前に、洗面所の防水パンを測ってください。
| 項目 | BW-X120P |
|---|---|
| 洗濯・脱水容量 | 12kg(乾燥機能なし) |
| 外形寸法 | 幅640×奥行650×高さ1077mm |
| 本体幅 | 600mm(手すりなどを含まず) |
| 質量 | 約55kg |
| 標準使用水量 | 約123L |
| 運転音 | 洗い37dB/脱水37dB |
| 洗濯時消費電力 | 330W |
| 発売 | 2026年5月下旬 |
防水パンは内寸で幅64cm以上・奥行54cm以上・高さ8cm以内が条件です。四隅が高くなっているタイプなら、外寸で幅64cm以上×奥行64cmでも設置できます。排水口の位置によっては別売の直下排水キットが必要になります。
奥行650mmは、縦型としては大きい部類に入ります。洗面所のドアを開けたときに干渉しないか、廊下の曲がり角を通れるかも、あわせて確認しておくと安心です。
しかく質量が約55kgあるので、設置してからの移動はほぼできないと考えておいてください。搬入経路の下見を受けているお店もあります。
容量やグレードの選び方から見直したい方、縦型とドラム式で迷っている方はこちらもご覧ください。



型番と参考価格

BW-X120Pはホワイト1色の展開です。参考価格は約12万円台後半〜約19万円台で、同じ機種でも販売店によって幅があります。
幅が出る理由は主に2つです。ひとつは標準設置費や長期保証が価格に含まれているかどうか。もうひとつは、この機種がメーカー指定価格の対象商品で、取り扱いが正規取扱店に限られていることです。値引き競争ではなく、設置や保証といったサービスで差がつく売り方になっています。
本体価格の安さだけで比べると、設置費が別途かかって結局同じくらいになることがあります。「設置費込みか」「保証は何年か」をそろえてから見比べるのがおすすめです。
\設置費込みかどうかも確認できます/
※価格は変動します。ご購入の際は必ずご自身で最新の価格と在庫をご確認ください。
よくある質問

購入前によくいただく質問をまとめました。
乾燥機能はついていますか?
ありません。BW-X120Pは全自動洗濯機で、洗濯と脱水までの機種です。乾燥まで1台で済ませたい場合は、同じビートウォッシュのタテ型洗濯乾燥機か、ドラム式が候補になります。
一人暮らしや二人暮らしでも使えますか?
使えますが、容量を持て余します。洗濯物の目安は1人1日あたり約1.5kgとされているので、12kgは4人以上のご家族か、毛布やシーツをまとめて洗いたい方に向いています。
粉末洗剤は使えますか?
使えます。自動投入が対応しているのは液体洗剤と柔軟剤なので、粉末洗剤を使う日は手で入れてください。つけおき高濃度洗浄360分は、粉末合成洗剤を使うコースです。
スマートフォンのアプリは必ず必要ですか?
なくても洗濯機は使えます。アプリ「ハピネスアップ」を使うと、運転状況の確認や、BW-X120P専用のすすぎ剤コースの追加ができます。利用には日立家電メンバーズクラブへの登録とインターネット接続環境が必要です。
お風呂の残り湯は使えますか?
使えます。ただし、お湯取り用のホースは別売です。残り湯を使う予定がある方は、購入時に一緒に手配しておくと設置日から使えます。
まとめ|BW-X120Pが向いているご家庭

BW-X120Pは、洗浄力を売りにした機種ではありません。毎日くり返す手間を減らす方向に手が入った1台です。
- 洗剤と柔軟剤を量る作業がなくなる(タンクは約430mLと約530mL)
- 洗濯12kgが約34分。おいそぎは5kgで約23分
- 水温が低い日は脱水時間を自動で延ばす(P世代ではこの機種だけ)
こんなご家庭に向いています
- 洗濯物が1日6kg以上出る、4人以上のご家族
- 洗剤を量る手間をなくしたい方
- 冬の部屋干しで、乾きにくさに困っている方
- 夜や早朝に洗濯することが多い方(運転音は洗い・脱水とも37dB)
慎重に考えたい方
- 乾燥まで1台で済ませたい方(この機種に乾燥機能はありません)
- 防水パンの内寸が幅64cm・奥行54cmに届かない方
- 奥行650mmを置くと、洗面所の通り道が狭くなる方
あてはまらなかった方は、容量を1段下げたBW-X100Pや、自動投入のないBW-V100Pという選び方もあります。まずは置ける場所から決めていくと、迷いが少なくなります。
しかくわが家は縦型を20年以上使ってきました。量る・待つ・干し直すが減ると、家事は驚くほど軽くなります。
\在庫と設置費を確認する/
※本記事のスペック・機能・発売時期は、日立グローバルライフソリューションズ公式サイトおよび同社ニュースリリース(2026年4月8日)をもとにしています。価格は2026年8月11日時点の実勢です。


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