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10月24日(土)20:00~10月27日(火)09:59
Bさん冬は乾燥がひどいから、加湿器を一日中つけておきたい。でも電気代が心配…
Aさん加湿器は電気代がすごいって聞いたけど、安い方式もあるの?
加湿器の電気代は、加湿の方式でけた違いに変わります。いちばん安いのは気化式です。当サイトでレビューした機種の公式の消費電力で、1日8時間・30日使ったときの電気代を安い順に並べます。
- 気化式(パナソニック FE-KX07D):強14W=1か月 約104円
- ハイブリッド式(ダイニチ HD-RXT726):気化式だけで運転するeco運転なら18W=1か月 約133円。温風で加湿する標準モードは最大290W=1か月 約2,160円
- スチーム式(象印 EE-DG35):加湿時305W=1か月 約2,270円
※1kWh=31円(税込)で計算した、強・標準で運転し続けたときの上限の目安。HD-RXT726のeco運転の電気代はダイニチ公表の値。出典:パナソニック・ダイニチ工業・象印マホービン 各製品ページより
気化式は、スチーム式の約20分の1です。この差は機種の出来ではなく、水を蒸発させる熱(気化熱)をヒーターで作るかどうかという方式の仕組みから生まれています。
しかく博士(工学)・主婦歴30年のしかくです。メーカーの公表値と気化熱から、電気代を計算しました。電気代を抑えたいなら、気化式か、ハイブリッド式のeco運転です。方式ごとの電気代と気をつけることを、順に説明します
電気代は方式で決まる|気化熱をヒーターで作るかどうか

水が水蒸気になるときは、まわりから熱を奪います。この熱が気化熱です。汗が乾くと肌がひんやりするのは、気化熱で熱が奪われるためです。加湿器も同じで、水1Lを水蒸気にするには約0.7kWh分の気化熱が要ります。電気代に直すと約21円分です。
この気化熱をヒーター(電気)で作るか、ヒーターを使わずに自然に蒸発させるかで、電気代が分かれます。
| 方式 | 水の蒸発のさせ方 | 電気代 |
|---|---|---|
| 気化式 | ぬれたフィルターに風を当て、洗濯物が乾くように自然に蒸発させる(ヒーターなし) | 電気はファンの分だけ |
| ハイブリッド式 | 温風で気化熱の一部をヒーターで足し、あとは自然に蒸発。湿度が届くとヒーターを止めて気化式に | 温風のときはかかる。気化式のときは少ない |
| スチーム式 | ヒーターで水を沸かし、気化熱をすべて電気で作る | 4方式でいちばんかかる |
| 超音波式 | 水を霧にして出し、霧は部屋の中で蒸発する | 少ない(水を温める加熱超音波式は多くなる) |
※約0.7kWhは水の気化熱(20℃で約2,450kJ/kg)から計算し、31円/kWhで電気代に直した値。方式の説明は日本電機工業会「加湿器とは?」、パナソニック「加湿機の選び方」、ダイニチ工業「加湿器の種類と選び方」より
しかく気化式の電気代が安いのは、ヒーターを使わず、洗濯物が乾くのと同じように水を蒸発させているからです。気化熱で熱が奪われるので、吹き出す風は室温より少し低くなります。下がった分は部屋の暖房が補っています
方式別の電気代|1時間と1か月

電気代は、次の式で計算できます。
電気代(円)=消費電力(kW)×使った時間(h)×電力料金の単価(円/kWh)
当サイトでレビューした機種の公式の消費電力で、安い順に並べます。
| 機種(方式・加湿量) | 消費電力 | 1時間/1か月 |
|---|---|---|
| パナソニック FE-KX07D(気化式・700mL/h)強 | 14W | 約0.43円/約104円 |
| ダイニチ HD-RXT726(ハイブリッド式・700mL/h)eco運転 | 18W | 約0.56円/約133円 |
| ダイニチ HD-LX1226(ハイブリッド式・1,200mL/h)eco運転 | 20W | 約0.62円/約148円 |
| ダイニチ HD-RXT726 標準(温風) | 最大290W | 約9.0円/約2,160円(上限) |
| 象印 EE-DG35(スチーム式・350mL/h) | 加湿時305W | 約9.5円/約2,270円 |
| 象印 EE-DG50(スチーム式・480mL/h) | 加湿時410W | 約12.7円/約3,050円 |
※1か月は1日8時間×30日・31円/kWh(税込)で計算。HD-RXT726・HD-LX1226は50Hzの値で、eco運転の1か月はダイニチ公表の値。出典:パナソニック 加湿機 比較表、ダイニチ工業 製品ページ(RXT・LX TYPE 2026年モデル)、象印マホービン ニュースリリース(2026年8月28日)・象印ダイレクトより。2026年10月確認
表を読むときの注意点
- 上限の目安:どの機種も、湿度が届くと加湿を弱める。表の金額は「強・標準で運転し続けた」ときの上限
- ハイブリッド式の標準:290Wはヒーターで温風を作っているときの最大値。湿度が上がると気化式に切り換わり、電力は下がる
- スチーム式の沸かし始め:象印の2台は、お湯が沸くまでの湯沸かし立ち上げ時に985Wを使う。沸いたあとは加湿時の電力で運転する
しかく同じ700mL/hクラスでも、気化式の強は1か月約104円。ハイブリッド式もeco運転なら約133円で、ほぼ同じです。一日中つけるなら、この2つが電気代の面でおすすめです。乾いた部屋を早くうるおしたいときは、温風を足すハイブリッド式の標準やスチーム式が速く、そのぶん電気代はかかります
気化式の電気代|1か月約104円

気化式は、ぬれたフィルターに風を当てて水を蒸発させます。ヒーターがなく、電気はファンを回す分だけです。パナソニックのFE-KX07D(2026年9月発売)を例にします。
- 電気代:700mL/hの「強」でも14W。1時間約0.43円・24時間つけても1日約10円
- 広さ:プレハブ洋室19畳/木造和室12畳
- 加湿しすぎにくい:空気が乾いているほどよく蒸発し、湿度が上がると蒸発が自然に減る
- 吹出し口が熱くならない:水を沸かさないので、小さなお子さんやペットのいる部屋にも置きやすい
気をつけること
- 湿度を上げる速さ:ヒーターで温めないので、乾ききった部屋を急いでうるおすのは苦手。部屋が乾いて暖かいほどよく蒸発し、寒い部屋では加湿量が少なくなる
- 風が少し冷たい:気化熱で熱が奪われるので、吹き出す風は室温より低い。暖房をつけた部屋で使う
- 音:たくさんの風を通すので、「強」は39dB(「静か」は15dB)
- お手入れ:加湿フィルターは約10年交換不要。給水タンクは1週間に1回程度のスポンジ洗いがめやす
※FE-KX07Dの値。出典:パナソニック 加湿機 比較表・「加湿機の選び方」より
しかく気化式は、一日中つけておきたいリビングにおすすめです。700mL/hの水を蒸発させる気化熱は約480W分ありますが、ヒーターを使わずに自然に蒸発させるので、本体の電気は14Wで済みます
\気化式|パナソニック FE-KX07D/
ハイブリッド式の電気代|eco運転なら1か月約133円

ハイブリッド式(温風気化式)は、気化式に風を温めるヒーターを足した方式です。湿度が低いときは温風で速く加湿し、湿度が上がるとヒーターを止めて気化式で運転します。ダイニチのHD-RXT726(2026年8月発売)を例にします。
- 標準モード(温風):最大290W・1時間約9.0円。乾いた部屋を速くうるおす
- eco運転(気化式だけ):18W・1か月約133円。気化式とほぼ同じ
- 静か:標準・静音・ecoとも32〜13dB
ダイニチは、温風で加湿しているときの消費電力をスチーム式の3分の1程度としています。温風は気化熱の一部を足すだけで、あとはヒーターを使わずに蒸発させるためです。標準とecoでは1か月で約2,000円違うので、朝や帰宅後は標準で一気に、湿度が届いたらecoに切り換えるのが電気代を抑える使い方です。
気をつけること
- 標準のままだと電気代はスチーム式に近い:温風で運転し続けると1か月 上限約2,160円
- お手入れ:フィルターとトレイの手入れがある。HD-RXT726はトレイに使い捨てのカバーを付けて、トレイを洗わずに済む作り
※HD-RXT726の値(50Hz)。出典:ダイニチ工業 製品ページ(RXT・RXC TYPE 2026年モデル)・「加湿器の『ハイブリッド式』と『スチーム式』どっちがおすすめ?」より
しかくハイブリッド式は、帰宅したときの乾いた部屋を早くうるおしたい方におすすめです。速さが要るときだけヒーターを使い、ふだんはecoで気化式と同じくらいの電気代に抑えられます
\ハイブリッド式|ダイニチ HD-RXT726/
スチーム式の電気代|1か月約2,270円

スチーム式は、電気ポットのように水を沸とうさせ、出てきた蒸気で加湿します。象印のEE-DG35(2026年9月発売)は加湿時305W・1時間約9.5円・1日8時間で1か月約2,270円です。寝室で一晩8時間なら約76円です。
機種ごとに加湿量が違うので、水1Lを空気に移すのに使う電気代で並べ直します。
| 方式(機種) | 1Lあたりの電力 | 1Lあたりの電気代 |
|---|---|---|
| 気化式(FE-KX07D) | 約0.02kWh | 約0.6円 |
| ハイブリッド式・標準(HD-RXT726) | 約0.41kWh | 約13円 |
| スチーム式(EE-DG35) | 約0.87kWh | 約27円 |
※消費電力÷加湿量で計算(FE-KX07D 14W÷700mL/h、HD-RXT726 290W÷700mL/h、EE-DG35 305W÷350mL/h)。31円/kWh
スチーム式の約27円の中身
- 100℃の水1Lを蒸気にする熱(100℃での気化熱):約0.63kWh=約19.4円(気化熱は温度が高いほど少し小さくなります)
- 20℃の水を100℃まで温める熱:約0.09kWh=約2.9円
- 残り:蒸気を約65℃まで冷まして出すあいだや、本体から逃げる熱など
※計算:100℃で蒸気にする熱 2,257kJ/kg、20℃→100℃に温める熱 4.19kJ/kg・℃×80℃。EE-DG35の加湿量・消費電力・約65℃は象印マホービン(2026年8月28日の発表・象印ダイレクト)より
スチーム式は、水を沸かして蒸気にする熱をそのまま電気で作っているので、電気代のほとんどが加湿そのものに使われています。電気代が高いのはムダが多いからではなく、熱を自分で作る方式だからです。そのぶん、部屋の寒さに左右されずに決まった量の蒸気を出せ、水を沸とうさせるのでフィルターがありません。
しかく電気代を最優先するなら、スチーム式より気化式です。スチーム式は、寝室で夜だけ使う・フィルターの手入れをしたくないという方向けです。夜だけなら一晩約76円です
\スチーム式|象印 EE-DG35/
電気代を抑える4つの使い方

電気代は「消費電力×時間」なので、使う電力を下げるか、つけている時間を短くするかのどちらかで下がります。
1. 長くつける部屋は気化式にする
電気代の差は、つけている時間が長いほど大きくなります。一日中つけるリビングは、気化式かハイブリッド式のeco運転にすると、24時間つけても1か月300〜400円ほどです(FE-KX07Dの強で約310円、HD-RXT726のecoで約400円)。
2. 湿度の設定を5%下げる
ダイニチのHD-RXT726は湿度を5%刻みで設定できます。設定を60%から55%にすると、ひと冬(6カ月)で約1,380円の差になるとダイニチは試算しています。
※ダイニチの試算条件:HD-RXT726・標準モード・1日8時間×6カ月・プレハブ14畳・31円/kWh(ダイニチ工業 製品ページより)
3. 部屋の広さで大きさを選ぶ
ヒーターを使う方式は、加湿量が大きいほど電力も大きくなります。たとえば象印のEE-DG50(480mL/h・410W)とEE-DG35(350mL/h・305W)では、強で一晩8時間使うと30日で約780円の差です。適用床面積を見て、部屋に対して大きすぎない機種を選びます。
4. タイマーで使う時間を決める
寝室なら寝ている間だけ使うように、入タイマー・切タイマーで時間を決めると、つけっぱなしの電気代を防げます。
しかくいちばん効くのは1つ目です。長くつける部屋ほど、電気代の少ない方式に。部屋ごとに方式を分けるのも手です
- 気化式:パナソニック 加湿器 FE-KX07D レビュー|マットな質感になった19畳の気化式。強でも14Wで加湿できる仕組みを博士(工学)・主婦歴30年が解説【2026年9月発売】
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- 加湿器記事の地図:加湿器のおすすめ2026|象印・ダイニチ・パナソニックを方式と部屋の広さで選ぶ完全ガイド【2026年最新】
加湿器の電気代のよくある質問 Q&A

電気代がいちばん安い加湿器の方式はどれですか?
ヒーターを使わない気化式です。パナソニックのFE-KX07Dは700mL/hの「強」で14W、1日8時間×30日で約104円です。ハイブリッド式もeco運転(気化式だけで運転)なら、ダイニチのHD-RXT726で18W・約133円です。
加湿器の電気代は1か月いくらですか?
方式と使う時間で変わります。1日8時間×30日で、気化式のFE-KX07D(強14W)は約104円、ハイブリッド式のHD-RXT726はeco運転で約133円(温風の標準で上限約2,160円)、スチーム式の象印 EE-DG35(305W)は約2,270円です(31円/kWhで計算)。
スチーム式の電気代が高いのはなぜですか?
水を沸かして蒸気にする熱(気化熱)を、すべてヒーターで作るためです。象印のEE-DG35は1時間約9.5円・一晩8時間で約76円です。そのかわり、部屋の寒さに左右されずに決まった量の蒸気を出せ、フィルターがありません。
一日中つけっぱなしにすると電気代はいくらですか?
気化式のFE-KX07Dの強なら1日約10円、1か月約310円です。スチーム式を24時間「強」で使うと、EE-DG35で1日約227円になります。一日中つけるなら気化式かハイブリッド式のeco運転がおすすめです。
気化式は加湿が遅いのですか?
ヒーターで温めないので、乾ききった部屋を急いでうるおすのは苦手です。部屋が乾いて暖かいほどよく蒸発し、寒い部屋では加湿量が少なくなります。速さが要るなら、温風を足すハイブリッド式の標準モードか、ヒーターで蒸気を作るスチーム式です。気化式を選ぶなら、暖房をつけた部屋で、少し早めから運転しておくのがおすすめです。
スチーム式の湯沸かし時985Wは、ずっと続くのですか?
続きません。985Wは、運転を始めてお湯が沸くまでの湯沸かし立ち上げ時の電力です。沸いたあとは加湿時の電力(EE-DG35は305W)で運転します。沸かし始めの985Wは大きいので、電子レンジやドライヤーと同じコンセントで同時に使わないのがおすすめです。
超音波式の電気代はどれくらいですか?
超音波式は水を霧にして出すだけで、本体では水を蒸発させないため、電気代は少ない方式です。水をヒーターで温めてから霧にする加熱超音波式は、そのぶん電気代が高くなります。機種ごとの消費電力は、各メーカーの仕様表で確かめてください。
買う前に試せますか?
家電レンタルのRentio(レンティオ)で、気化式・ハイブリッド式・スチーム式の加湿器を借りられます。ひと月使ってみて、電気代と部屋の湿度の上がり方を自宅で確かめてから決められます。
まとめ|電気代を抑えるなら気化式

- いちばん安いのは気化式:1日8時間×30日で約104円。スチーム式の約20分の1
- ハイブリッド式はeco運転で:約133円。速さが要るときだけ温風の標準(上限約2,160円)にして、湿度が届いたらecoに
- 差が生まれる理由:水1Lの気化熱は約0.7kWh。これをヒーターで作るかどうか
- 抑える使い方:長くつける部屋は気化式・湿度設定を5%下げる・広さで大きさを選ぶ・タイマーで時間を決める
こんな方におすすめ
- 電気代を抑えたい・一日中つけたい → 気化式(パナソニック FE-KX07D)
- 帰宅後は速く、ふだんは電気代を抑えたい → ハイブリッド式(ダイニチ HD-RXT726)
- 寝室で夜だけ・フィルターの手入れをしたくない → スチーム式(象印 EE-DG35)
しかく加湿器の電気代は、気化式なら一日中つけても1か月100円台です。長くつける部屋ほど、方式による差は大きくなります。電気代を抑えたい方は、まず気化式か、ハイブリッド式のeco運転から選んでください



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