Bさん塾でもらったプリントを、子どもが何回も解き直せるようにコピーしています。毎晩のように刷るので、気づくと紙が切れていて、そのたびに補充しているんです。
Aさん在宅の仕事で書類も刷るのですが、小さな文字や表の細い線が、普通紙だと読みにくくなるのが気になっています。
毎日刷るのは写真ではなく、塾のプリントや書類。そんなご家庭では、文字がくっきり出ること、紙をたっぷり入れておけること、置き場所に困らないこと。毎日使う道具ほど、この3つが気になります。
2026年10月29日発売予定のエプソン「EW-559A」は、カラリオに学習資料や書類の印刷、在宅ワーク向けとして新たに加わったモデルです。黒インクに文字に強い顔料を使い、前面カセットに普通紙を最大150枚入れられて、本体は省スペースで置ける設計になっています。
しかく黒は顔料、カラー3色は染料という組み合わせは、文字は紙の表面に、写真の色は紙の中にという、インクの性質を使い分けた設計です。界面化学を研究してきた立場から、ここをいちばん丁寧に説明しますね。
\文書をたっぷり刷る家庭の4色機/
家庭の文書印刷で出てくる3つの困りごと

プリントや書類を毎日刷るご家庭から、よく聞くのは次の3つです。
1. 細かい文字や線が読みにくくなる
家庭用インクジェットの多くは、色素が水に溶けた染料インクを使います。染料は紙の繊維のすき間にしみ込んで発色するため、写真はなめらかに仕上がる一方で、普通紙では文字の輪郭がわずかに広がりやすい性質があります。算数の小さな数字や、書類の表の罫線で気になるのはこのためです。
2. 紙の補充がたびたび必要になる
プリントの復習用コピーは、1回に数枚から十数枚。毎日続けると、給紙トレイの紙は数日でなくなります。途中で紙が切れると印刷が止まり、補充してやり直す手間が出てきます。
3. 置き場所が限られる
リビングの棚や仕事用のデスクに置くと、プリンターの奥行きと高さがそのまま場所を取ります。背面から紙を入れる方式は、本体の後ろに用紙を立てる空間も必要になります。
しかくメーカー側がこれらの悩み事に向けて用意したのが今回のEW-559Aです。
文字に強い顔料ブラック

EW-559Aのインクは4色で、ブラックだけが顔料、シアン・マゼンタ・イエローの3色は染料です。エプソンはこの黒を「くっきりブラック」と呼び、文字や細い線をシャープに刷るためのインクとして位置づけています。
顔料は、色の粒そのものを液体に分散させたインクです。粒は紙の繊維の奥まで入りにくく、表面にとどまって色をつくるため、普通紙でも文字の縁が広がりにくくなります。黒い文字がくっきり見えるのはこの性質によるものです。
文字の形をつくる側の仕組みも整っています。
- PrecisionCoreプリントヘッド:文字の輪郭を小さなドットで表現する
- 普通紙600dpi:普通紙でも細い線や小さな字を高い解像度で刷る
- カラーは染料3色:普通紙でも発色のよいカラー印刷にする
(エプソン公式より)
しかく顔料と染料のちがいは、「紙の上にのる」か「紙にしみ込む」か。色の粒が紙の表面で止まるので、算数の小数点や漢字の細かい画まで形が残ります。黒だけ顔料という組み合わせは、文書を中心に刷るご家庭にうれしい選び方です。
普通紙150枚の前面カセット給紙

EW-559Aの給紙は、本体前面のカセット1段です。A4の普通紙なら最大150枚、ハガキなら最大30枚を入れておけます(枚数は紙質により異なります)。
塾のプリントを1日10枚コピーするご家庭なら、150枚は約2週間分。500枚入りのコピー用紙なら、3〜4回の補充で1袋を使い切る計算です。紙の出し入れは前面だけで済むので、本体の後ろに用紙を立てる空間を考えずに置き場所を選べます。
Aさんハガキも同じカセットに入れられるんですか?
しかくはい、ハガキは最大30枚です。年賀状の時期は普通紙を抜いてハガキに入れ替え、刷り終わったら普通紙に戻すという順番にすると、ふだんのプリントと分けて使えます。
\普通紙150枚をまとめてセット/
すっきり置けるコンパクト設計

本体は幅375×奥行347×高さ187mm(収納時)、質量は約5.4kgです。印刷するとき(使用時)の奥行きは503mmです。使わないときは奥行き約35cmに収まるので、棚やデスクの端にも置きやすい大きさです。
小さな本体のなかに、毎日使う操作のしやすさも入っています。
- 2.4型カラー液晶:コピーの枚数や設定を画面で確かめながら操作できる
- チルト式操作パネル:置く高さに合わせてパネルの角度を変えられる
- 動作音を低減するモード:夜や早朝の印刷で音を抑えられる
(エプソン公式より)
しかく子どもが寝たあとに翌日のプリントを刷るご家庭も多いはず。動作音を抑えるモードは、夜のリビングで使う人のための機能です。液晶が2.4型あると、コピー枚数の確認も画面ではっきり見えます。
ふだんの使い勝手もしっかり

手を入れた点は3つですが、文書を刷る毎日に役立つ機能もそろっています。
自動両面プリントを標準で備えています。対応するのはA4・B5・レターの普通紙と、ハガキです(レターとハガキはパソコンからの印刷時のみ)。プリントの表裏をそのまま再現できるので、紙の枚数も半分で済みます。
コピー機能は、復習用のプリントづくりに使えるものが入っています。
- 割り付けコピー:A4原稿2枚を縮小してA4 1枚にまとめる
- 見開きコピー:ドリルや問題集の見開き2ページを1枚の用紙にコピーする
- IDカードコピー:免許証や保険証の両面を1枚の用紙の片面にコピーする
- フチなしコピー:周囲に余白をつくらずにコピーする
スマホとの接続は、アプリ「Epson Smart Panel」を使います。スマホを本体に近づけて機種名を選ぶだけで接続でき(Bluetooth LEを使用)、QRコードでの接続にも対応しています。ルーターがなくてもつながるWi-Fi Direct、プッシュボタンで設定できるWPSも使えます。
インクの減り方にも工夫があります。
- 黒だけでモード:カラーインクが残り少なくなっても、最長5日間はブラックインクでモノクロ印刷を続けられる(パソコンからの印刷のみ)
- 黒インクセーブモード:黒インクが少ないときに、モノクロ部分をカラーインクで刷る(Windowsからの印刷のみ)
- 独立インクカートリッジ:なくなった色だけを交換できる
- 交換式メンテナンスボックス:廃インクをためる箱を自分で交換できる
(エプソン公式より)
しかく見開きコピーは、問題集の見開きを1枚にして解き直し用のプリントがそのままつくれる機能。割り付けと組み合わせると、紙の量も抑えられます。
EW-559Aのスペック

| 項目 | EW-559A |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月29日発売予定 |
| インク | 4色(染料3色・顔料1色)独立型・IB17 |
| 最高解像度 | 4,800×1,200dpi |
| 給紙 | 前面カセット1段(A4普通紙最大150枚・ハガキ最大30枚) |
| A4文書の印刷速度 | モノクロ15ipm・カラー8.0ipm |
| 写真の印刷速度 | L判約75秒・A4約3分23秒 |
| 印刷コスト(税込) | A4モノクロ約5.6円・A4カラー約16.2円・L判写真約35.0円 |
| 自動両面 | A4・B5・レター・ハガキ(レターとハガキはパソコンから) |
| スキャナー | 原稿台(A4・レター)・1,200×2,400dpi |
| 液晶 | 2.4型カラー(チルト式パネル) |
| 接続 | Wi-Fi 4(IEEE802.11b/g/n)・Wi-Fi Direct・USB |
| 消費電力 | 約12W(コピー時) |
| 本体サイズ | 使用時375×503×187mm・収納時375×347×187mm |
| 質量 | 約5.4kg |
| 付属品 | セットアップ用インク・スタートガイド・電源コード(CD-ROMは付属なし) |
(エプソン公式より)
A4モノクロ約5.6円は、カラー約16.2円の約3分の1です。塾のプリントを1日10枚モノクロで刷ると約56円、1か月30日で約1,680円が目安になります。15ipmは1分間に15面なので、10枚のプリントなら1分足らずで刷り終わります。電気代は、コピー時の約12Wで1時間動かしても約0.4円(1kWhあたり31円で計算)です。
買う前にいちばん確認していただきたいのは使用時の奥行き503mmです。収納時は347mmでも、使用時は156mm長くなります。棚に置くなら、手前に約16cmの余裕があるかを測っておくと安心です。
型番・参考価格

| 型番 | 対応インク | 参考価格 |
|---|---|---|
| EW-559A | IB17(4色) | 予約受付中 |
2026年10月29日発売予定で、楽天市場では予約受付が始まっています。価格は店やタイミングで動くため、各ショップの価格は下のボタンからご覧ください。
\EW-559Aの予約価格をチェック/
合わせて買いたい純正インク
EW-559Aの純正インクはIB17で、ブラック・シアン・マゼンタ・イエローがそろった4色パックはIB17CL4Aです。
\合わせて買いたい純正インク/
よくある質問 Q&A

EW-456Aとの違いは?
インクが別の系統で、EW-559AはIB17、EW-456AはMEDを使います。給紙はEW-559Aが前面カセット(A4普通紙最大150枚)、EW-456Aが背面トレイ(最大100枚)で、液晶はEW-559Aが2.4型、EW-456Aが1.44型です。EW-456Aについては『エプソン EW-456A レビュー』で詳しく説明しています。
写真をたくさん刷るなら、どの機種がありますか?
写真の色の再現を重視するなら、同じ日に発売予定の6色機があります。タッチパネルを備えた『エプソン EP-889A レビュー』と、『エプソン EP-719A レビュー』で紹介しています。
スキャンはできますか?
できます。原稿台にA4・レターサイズまでの原稿を置いて読み取ります。解像度は1,200×2,400dpiです。Epson Connectを使うと、スキャンしたデータをクラウドサービスに送ることもできます。
ドライバーのCD-ROMは付いていますか?
付属していません。ドライバーとソフトウェアはエプソンのサイトからダウンロードします。CDで用意したい場合は、別売のドライバーCD(EW559CD1)があります。
厚紙を背面から1枚ずつ入れられますか?
EW-559Aの給紙は前面カセット1段で、背面給紙はありません。普通紙は0.08〜0.11mm、純正プリンター用紙は最大0.30mmまでの厚さに対応しています。
カラーインクが切れたら、モノクロのプリントも刷れなくなりますか?
「黒だけでモード」を使うと、カラーインクが残り少なくなっても最長5日間はブラックインクでモノクロ印刷を続けられます。パソコンからの印刷が対象です。その間にカラーインクを用意しておけば、プリントの復習を続けられます。
まとめ|エプソン EW-559A はこんな1台

EW-559Aは、家庭で文書を毎日刷るときに出てくる困りごとに、ひとつずつ答えを用意したモデルです。
- 細かい文字が読みにくいには、文字に強い顔料ブラック
- 紙の補充が多いには、普通紙150枚の前面カセット
- 置き場所が限られるには、収納時奥行き347mmの本体と2.4型液晶のチルト式パネル
そのうえで、A4モノクロ約5.6円・15ipm、自動両面、IDカードや見開きのコピー、スマホを近づけるだけの接続と、ふだん使う機能もそろっています。買う前に見ていただきたいのは、印刷中の奥行き503mmと、インクがIB17であることです。
しかく写真を中心に刷るなら6色機のほうが向いています。塾のプリントの復習や書類、在宅ワークの資料を毎日たっぷり刷る。そんな使い方をされているご家庭のための1台です。
\プリントも書類もたっぷり刷れる/


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