Bさん年賀状も子どもの写真も刷りたいけど、塾のプリントのコピーもするから、文字がにじむのは困るのよね…
Aさん前のプリンターはWi-Fiの設定で1時間かかったの。それに、2年目に壊れたときは修理代が高くて買い替えたんだよね
家庭のプリンターには、仕事・学習の文書から趣味の写真まで、幅広い用途に応える多機能性と高画質が求められています。2025年10月23日発売のTS8930はその答えとして、写真に強い染料インクと文字に強い顔料ブラックをあわせ持つ6色ハイブリッドを搭載しています。さらに、プリンターをCanon IDに登録する「MyPrint With」で、メーカー保証が計2年になり、クラウドでプリンターを見守る通知や生成AIのチャットも使えます。
前モデルTS8830から変わったところと、受け継いだところは次のとおりです。
変わったこと
- MyPrint Withの+1年延長保証の対象になった(Canon IDに製品登録するとメーカー保証が計2年。TS8830はサポート機能のみで延長保証の対象外)
- 2025年10月23日発売の現行機(TS8830は2024年9月中旬発売)
受け継いだこと
- 6色ハイブリッドのインク(BCI-331・BCI-330)とL判約10秒の印刷速度
- QRコードダイレクト接続・Wi-Fi 5GHz・自動電源オン
- 見守り通知・生成AIのAdvanced Chat(MyPrint Withのサポート機能。TS8830も対象)
- 本体の大きさ(約372×345×142mm)と質量(約6.6kg)
しかく写真用と文字用で黒インクを2本持っているのがTS8930の芯です。年賀状の宛名の細い線と、子どもの写真の肌の色を別々のインクで受け持つから、1台でどちらもきれいに刷れます。
\写真も文字も1台で刷りたい方/
家庭のプリンターで起きる3つの困りごと

家で刷るものは、写真・学校や塾のプリント・年賀状と、性質がまったく違います。困りごとは次の3つに分けられます。
写真と文字で、求めるインクが違う
写真は色が紙の中にしみこんで鮮やかに出る染料インク、文字は紙の表面にとどまってにじみにくい顔料インクが向いています。黒が1種類だけのプリンターでは、写真の黒と文字の黒を同じインクで刷ることになり、どちらかを譲ることになります。
スマホとつなぐまでに手が止まる
スマホから刷るには、プリンターを家のWi-Fiにつなぐか、スマホと直接つなぐ必要があります。小さな画面でネットワークの名前(SSID)と長いパスワードを打ちこむ工程が、いちばんつまずきやすいところです。
保証が切れたあとの故障が心配
メーカーの無償修理保証は購入後1年間です。保証が終わったあとの故障は、修理料金に加えて引取修理の利用料金(3,300円)もかかります。
メーカー保証が計2年に|MyPrint With

キヤノンは、TS8930などの発売に合わせてプリンター連携サービス「MyPrint With」(無償)を始めました。プリンターをCanon IDに登録すると、長く安心して使うための保証とサポートが受けられます。
+1年延長保証(TS8930は対象)
- メーカー保証1年+延長1年=計2年
- 延長期間中は引取修理の往復の配送料・梱包資材費・梱包手数料も無償(通常の引取修理は3,300円)
- 条件=購入から3か月以内にCanon PRINTアプリからCanon IDに製品登録/純正インクを使い続ける(インク残量検知を無効にした状態は対象外)/プリンターを家のルーターに無線か有線LANでつなぐ
- 延長保証の修理の申し込みは、お客様相談センターへの電話のみ
無償のサポート機能
- 見守り通知=クラウドでプリンターの状態を見続け、印刷品質を保つためのアドバイスや注意を、トラブルの前にCanon PRINTへ通知する(例:電源の切り方が適切でないとき)
- Advanced Chat=症状や疑問を自由な文章で入力すると、生成AIがプリンターの状態の情報も使って原因と対処方法を答える(学習済みのモデルで、自分で学習していく機能はない)
- Webレイアウト印刷=Webページの不要な部分を除いて印刷する
- サーチャブルPDF=スキャンした文書を、文字で検索できるPDFで保存する
見守り通知とAdvanced Chatは、2026年10月1日から本格的に始まったサービスです。オフィス向け複合機で使われてきたキヤノンのデータ基盤「DSF」を、家庭用プリンターにも広げたもので、プリンターの稼働状態をクラウドで受け取って、通知やチャットの回答に使います。
- 料金=無償(MyPrint Withへの登録とCanon PRINTアプリが必要)
- 純正インクが条件=プリンターの稼働状態を正しくつかむため、純正インクを使っている人が対象
- 対象=2023年10月以降に発売されたPIXUS 11機種(TS8930・TS8830のどちらも対象)
延長保証の対象はXK510・XK140・TS8930・TS7630・TS5630・TS5530の6機種です。前モデルTS8830はサポート機能だけの対象で、延長保証は付きません。型番が変わって増えたのは、この保証の入口です。
※出典:キヤノン公式「MyPrint With」ページ、ニュースリリース(2025年10月8日・2026年10月1日)より
しかく会社の複合機を見守ってきた仕組みが、家のプリンターにも来たということです。12月に年賀状を刷ろうとして初めて調子の悪さに気づく、という困りごとを、通知と生成AIのチャットで先回りしてくれます。
写真も文字もくっきり|6色ハイブリッド

TS8930は、写真に強い染料インクと文字に強い顔料インクを組み合わせた6色のインクタンクを搭載しています。
- 染料インク(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック・グレー)=写真の色を鮮やかに出す。グレーインクで色の安定と豊かな表現力を出す
- 顔料ブラック(文字ブラック)=細かな文字や罫線をくっきり刷る。はがきや封筒の宛名、筆文字のハネもにじみにくい
- プリントヘッド「FINE」=インクの粒を極小にして用紙に正確に吐出する。ノズルは6色で計6,656本
- L判写真は約10秒(キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド、フチなし)
- ChromaLife100=キヤノンの染料インクと純正写真用紙の組み合わせで、写真の美しさと保存性を高める
インクタンクは1色ずつ交換できる独立型で、標準容量と大容量(XL)を選べます。なくなった色だけを替えるので、写真をよく刷る家でも文書をよく刷る家でも、ムダが出にくい作りです。
※出典:キヤノン公式 TS8930 特長・仕様ページより
しかく黒が染料と顔料の2本あるので、写真の暗い部分も、宛名の細い文字も、それぞれに向いたインクで刷れます。筆文字のハネまで再現できるのは、年賀状の宛名でうれしいところです。
QRを読むだけでスマホとつながる

QRコードダイレクト接続は、プリンターの液晶にQRコードを表示し、それをスマホで読みこむだけで接続設定が終わる仕組みです。SSIDやパスワードを打ちこむ必要がありません。
- iPhone・iPad=iOS 11.0以降・iPadOS 13以降は標準のカメラで読みこむ
- Android=Android 10.0以降はWi-Fi設定のメニューから読みこむ
- Wi-Fiは5GHz帯にも対応(2.4GHz帯と両対応)。家で使っているWi-Fiに合わせてつなげる
- 自動電源オン=スマホやパソコンから印刷を指示すると電源が入り、排紙トレイが開いて印刷が始まる(初期設定はオフ。本体の設定でオンにする)
スマホからは無料アプリ「Canon PRINT」で写真や文書を刷れます。LINEで受け取った写真を転送して刷る「PIXUSトークプリント」、AirPrint・Mopriaにも対応しています。
※出典:キヤノン公式 TS8930 特長ページ(スマホプリント・Wi-Fi/クラウド)より
しかく自動電源オンを入れておくと、別の部屋からスマホで刷るだけで電源が入り、トレイまで開きます。プリンターの前に行くのは、刷り上がった紙を取るときだけです。
\スマホから手軽に刷りたい方/
ふだんの性能も充実

毎日のプリントや年賀状で使う機能も一通りそろっています。
学習・文書
- カラー消去コピー=原稿のカラー部分だけを消し、黒い部分だけを残してコピーする。赤ペンで書いた答えを消して、問題集や塾プリントを解き直せる
- 自動両面プリント=普通紙(A4・A5・B5・レター)と郵便はがきの両面を自動で刷る
- 冊子コピー・自動濃度調整コピー・4in1/2in1コピー
年賀状・写真
- 2WAY給紙=前面カセット(普通紙100枚)と後トレイ(普通紙100枚・郵便はがき40枚)に同時にセットできる
- 自動紙幅検知=用紙をセットするとサイズを検知して画面に出す
- BD/DVD/CDのレーベルプリントとSDカードからのダイレクトプリント
操作
- 4.3型タッチパネル(角度を調整できる可動式)
- Switch UI=仕事・学習・写真など用途ごとに、ショートカットボタンを自由に並べられる。チャイルドロック付き
- かんたんモード=普通紙やはがきへのコピー、メモリーカードからの写真プリントなど基本の機能だけを出す
※出典:キヤノン公式 TS8930 特長・仕様ページより
しかくカラー消去コピーは、赤で丸つけしたプリントから答えだけを消して刷り直せる機能です。塾でもらったプリントの復習に、何度でも使えます。
TS8930のスペック

印刷の速さ・コスト・インク・大きさは、前モデルTS8830と同じ値です。
| 項目 | TS8930 | TS8830 |
|---|---|---|
| インク | 6色ハイブリッド(独立) BCI-331(C・M・Y・BK・GY)+BCI-330PGBK | 同じ |
| 最高解像度 | 4800×1200dpi | 同じ |
| A4普通紙の速さ | カラー約10.0ipm/モノクロ約15.0ipm | 同じ |
| L判フチなし写真 | 約10秒 | 同じ |
| L判のインク・用紙合計コスト | 約23.9円(大容量) | 同じ |
| A4カラー文書のインクコスト | 約13.1円(大容量) | 同じ |
| A4モノクロ文書のインクコスト | 約4.6円(大容量) | — |
| 給紙 | 後トレイ 普通紙100枚・はがき40枚/カセット 普通紙100枚 | 同じ |
| 液晶 | 4.3型タッチパネル | 同じ |
| 無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz・5GHz) | 同じ |
| 大きさ(幅×奥行×高さ) | 約372×345×142mm | 同じ |
| 質量 | 約6.6kg | 同じ |
| 動作音 | 約44.5dB(A) | 同じ |
| MyPrint With +1年延長保証 | 対象(計2年) | 対象外(サポート機能のみ) |
| 発売日 | 2025年10月23日 | 2024年9月中旬 |
※出典:キヤノン公式 TS8930・TS8830 仕様ページ(2026年9月時点の表記)、MyPrint Withページより。印刷コストは税込・大容量インク使用時。TS8830の仕様ページにはA4モノクロ文書のコストの記載がありません
型番・参考価格

本体色はブラックとホワイトの2色で、中身は同じです。参考価格は約3万円台前半〜4万円台前半で、店とモールで前後します。
| 色 | 型番 |
|---|---|
| ブラック | PIXUS TS8930BK |
| ホワイト | PIXUS TS8930WH |
\ブラック(TS8930BK)/
\ホワイト(TS8930WH)/
TS8930のよくある質問 Q&A

購入前によく聞かれる質問をまとめました。
TS8930とTS8830はどこが違いますか?
印刷の速さ・印刷コスト・インク・本体の大きさは同じ値です。違いはMyPrint Withの+1年延長保証の対象かどうかで、TS8930は対象(メーカー保証が計2年)、TS8830はサポート機能だけの対象です。QRコードダイレクト接続・Wi-Fi 5GHz・Switch UIはTS8830にもあります。
2年保証にするには何が必要ですか?
購入から3か月以内に、Canon PRINTアプリ(モバイル版またはPC版)からCanon IDに製品を登録し、サービスの利用に同意します。保証期間中は純正インクを使い続けること(インク残量検知を無効にした状態は対象外)と、プリンターを家のルーターにLANでつないでおくことが条件です。延長保証での修理はお客様相談センターへの電話で申し込みます。
インクの型番は何ですか?
BCI-331(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック・グレー)とBCI-330PGBK(顔料ブラック)の6本です。それぞれ標準容量と大容量(XL)があり、1色ずつ交換できます。TS8830と同じインクです。
年賀状は何枚までまとめてセットできますか?
後トレイに郵便はがきを40枚セットできます。郵便はがきは自動両面プリントに対応しています(インクジェット紙のはがきの両面は対応ソフトが必要です)。前面カセットにA4の普通紙を入れたまま、はがきを刷れます。
文書をたくさん刷るならXK140とどちらがおすすめですか?
A4カラー文書のインクコストは、TS8930が約13.1円、XK140が約4.2円です(どちらも大容量・キヤノン公式の仕様より)。プリントの枚数が多い家庭にはXK140、写真と文書を両方刷る家庭にはグレーインクを持つTS8930がおすすめです。XK140の詳細は「キヤノン PIXUS XK140 レビュー|印刷性能はXK130のまま、パールホワイトの外観と2年保証の入口が加わった5色ハイブリッド。変更点を博士(工学)・主婦歴30年が解説【2025年10月発売】」で解説しています。
まとめ|TS8930は写真も文字も刷る家の1台に

- MyPrint Withの+1年延長保証の対象=購入3か月以内の登録でメーカー保証が計2年(TS8830は対象外)
- 6色ハイブリッド=写真は染料、文字は顔料ブラック。L判は約10秒
- QRコードダイレクト接続とWi-Fi 5GHz=パスワードを打たずにスマホとつながる
- カラー消去コピー・はがき40枚・自動両面=塾プリントの復習と年賀状に
しかく写真の色と宛名の文字を別々の黒で刷り分けられるのが、家族の1台として選ぶ理由になります。買ったら3か月以内のCanon ID登録で、保証を2年にしておきましょう。
\写真も塾プリントも1台で刷りたい方/



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