忙しそうだったから

今朝になって、まるちゃん。「昨日、大事なお手紙があったんだよ。」と言う。

昨日は、パパにお迎えに行ってもらって、私は残業をしていた。

「えっ?パパなんにも言ってなかったけど、どんなお手紙?」

「あのね、明日、おばあちゃんのおうちへ行きますので、9時までに来てください。って。」

あ~、そういえば、2~3日前に「おばあちゃんやおじいちゃんたちは一人でさみしいんだって。だから、まる達が行って一緒に遊ぶんだよ。楽しみだなあ。」と言ってたなあ。

今日は老人ホーム訪問日だったんだ。

「それでね、何かまるたちが折り紙で作ったりしたものを持ってきてください。だって。まるはこんこんギツネを持って行くんだ。」

突然、昨晩のことを思い出した。

夜、寝る直前になって、「折り紙だして~。」

「早く寝ないと、明日起きれないでしょ。やめなさい。」

「お願い。1枚だけでいいから。」

あいにく、折り紙が色のきれいなのはほとんど使い果たし、グレーと黒しか残っていなかった。

グレーを渡すと、折り紙の本をみながら、きつねを作り出す。そして、最後に鼻を黒く塗り、目を描いてできあがった。昨晩のこんこんぎつねが今日持っていくおみやげだったんだ。

「昨日、言ってくれればよかたのに。」

知っていれば、そんなに頭ごなしに「今日はやめなさい」なんて言わなかったのになあ、と。

すると

「だって、ママ忙しそうだったから。」

ズキン。

ママが忙しそうだったから、ママに迷惑をかけないように、全部自分でやろうとしていたんだ。

5歳児なのに、そんなに気をつかわせてゴメン。ママは、回りのことが見えて無かったよ。まるちゃんのやさしさも。

2002.11.20

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